「隙 間」

2008年09月30日(火) 「四畳半神話大系」とビミなる物

 森見登美彦著「四畳半神話大系」

 おバカです。

 だけれども、

 いじらしく、
 おめでたく、
 ヤられました。

 森見作品を読むと、

 ふむ。ちと京都なぞにでも赴いて、居でも構えてみてもよかろうか。

 なぞと思っていしまいます。

「夜は短し歩けよ乙女」で本屋大賞二位をとり、また山本周五郎賞(だったかな?)をも受賞した作家さんです。

 が……。

 白紙の原稿を誰かが勝手に埋めてくれないか、そのための隙を作るために、こうして喫茶店で珈琲を飲み、思索に耽っているのです。

 そんなことを喫茶店で大あくびをしつつも大真面目に口にするような方だそうです……。

 大学三回生の主人公が、同時並行世界の四つを四編の物語として過ごす。
八割方が、コピー、ペースト(笑)

 だけれども、その都度微妙に加筆修正してツジツマを合わせてゆく。

 選ばなかった選択肢の世界を、絶妙に描き、展開させてゆく。

 四畳半のボロアパート「下鴨幽水荘」……。

 なんて魅惑的な名前なんでしょう!
 四畳半の1K、風呂なし共同トイレに、共同玄関!

 わたしも谷中に住むからには絶対「○○荘」で下駄箱付きの共同玄関で、もちろん木造で……と思ってました。

 が。

 夜中に帰るのに風呂がないのは困る。
 銭湯が近所にたくさんあるのはありがたいが、金はかかるわ、開いてる時間にゆけないわ、役に立ちそうもない。
 木造で壁が薄いのは、夜中に(もっぱら午前二時三時)帰宅したのちの、ささやかな楽しみであるテレビ鑑賞にも気を遣わねばならない。小西真奈美嬢をみて、悶絶奇声をあげることができないのは、はなはだ物悲しい。
 どうせ寝に帰るだけ(当時はまさにそう割り切っていたのだ)なのだから、たまの楽しみくらいは重んじてもよかろう、と……。

 千駄木や根津だと、「文京区」なぞという一風洒落た区民になってしまう。
下町なら「台東区」であるべきだろう。
「たいとうく」と読まれているが、地元民は「だいとうく」と読み発音するのが本筋である。

 ……つまらんこだわりだ(笑)

 下町の「谷根千(やねせん)」ブランドの頭文字「谷中(やなか)」という言葉に呑まれたという、こだわりも何もないミーハーな理由で選んだのではない。

 決して、おそらく……汗

 もとい。

 作品中に出てくる、

「猫ラーメン」
「魚肉ハンバーグ」

 なるものが、とても美味そうだった……。
 解説の方が「魚肉ハンバーグ」を食してみたそうだったが、美味いとは言えなかったそうだ。

 が。

 それこそが

「美味」

 なのかもしれない。
 憤懣やるせない思いのはけ口に、我が第二の脳である胃袋の助が大口を開けて酸液をしたたらせまくっています。

 オエップ……笑


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