「隙 間」

2011年04月05日(火) 駆け足がはじまる前に

また少し、駆け足がはじまりそうである。

四月から本社に戻った大分県に我が社でのBIM業務のフォローをしてもらう段取りもできたので、わたしは本来の業務の駆け足のみに集中できそうなのである。

しかし。

世間は自粛の声が必要以上に叫ばれるなかといいながら、ゆるんだ空気は否めない。

夜八時を過ぎると、だいたいが席から姿を消している。

古墳氏と並んでふたり、カチカチカタカタとパソコンを繰る。

「はうあぁっ……」
「どしたん、情けない声あげて」
「チーン、しました」

「チーン」とはパソコンがかたまり、データのやり直しをせねばならないときのことを指すわたしたちの隠語である。

「なぬっ」

サーバーの同じデータをいじっているので、古墳氏も他人事ではない。

「おっ、いけた」

古墳氏は何も引っ掛かることなく、無事、データを更新できたようである。

なぜに。
ひとを見るんでしょう。
こんなにお人好しな顔のわたしなのに、ですか。
……チーン。

古墳氏のノリも、最近ようやくわたしに追いついてきてくれたようでなかなか嬉しいものである。

などと調子よくやりつつも、わたしの春がやってきたのである。

先月までの緊張の糸が、麗らかな春の訪れとともにゆるみだしたのかもしれない。

十二時間が経たないうちに、コトンと落ちる。
まだ夕方の仕事中に。

大森にゆけるまで、もうあと一日待たねばならない。
残されたストックは、その一日分だけ、である。

ひりつくような緊張感。

明日はおそらく田丸さんではなく不死鳥さんの日だろうが、イ氏にも相変わらずな顔をみせに、そして話をしにゆこう。

読んだ作品でこれというのがないが、地震と勤務状態の話だけでも充分だろう。


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