白日の独白
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僕は歩くのが物凄く早い。 小学校から僕の家が1番離れていたので、友達を1人ずつ拾って行くと何時も遅刻ギリギリだった。 僕は規則を破るのが嫌いで、走るのが嫌いで、でも誰も捨てられなくて、妥協点が早歩き。
そんな話を貴方にした。 「昔からひきこもりや不登校のコを引き摺り出していたの?」と貴方は言った。 変なの。僕は今はまだそんなことしていないのに。 そういえば階段を降りてこないコを、1年間毎朝迎えに行っていたことを想い出した。 でもそれは中学生の時の話。
「今みたいに早歩きじゃない時は、足に羽根が生えているみたいに歩くね」 そう言ったのは、貴方でふたり目だよ。
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