第3の窓に興味を失っている自分を、気味悪く想える間は大丈夫だろうか。知らない男の手を振り解きながら、呪詛のように呟いた言葉。『先生に会いたい』どうしてあの状態でそう想ったのかがわからない。腕や足に出来た痣を見てもこれといった感慨はない。血が出なかっただけマシという程度で、一体何をやっていたのかは知りたくも無い。目撃者に尋ねた所で、肝心なことは大抵はぐらかされるのが落ちだ。それはしなくてもいいけれど、したくてやっていた経験上で弾き出された答え。