白日の独白
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2004年08月12日(木) 彼岸に近しい。

ベンチに寝転び見上げた夜空にはバナナムーン。蜩の声も消えて、僕は静かに煙草を燻らす。

僕は貴方の事を知らないのに、貴方は随分と僕の事を買被っていた。
『皆がそう言っていたよ』
恐らく罪のない無邪気な言葉に搦め捕られて、僕は息も出来なくなる。
僕は誉められるも、期待されるのも大嫌いです。
貴方が買被った人間の、左腕をどうぞ観てみて下さい。
自分の存在が他人の中に居るという事実は、僕にとっては恐怖でしかない。


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