芥川賞受賞作家の某氏(女性)の受賞後第二作について、 先の創作講座で出版の裏話を聞きました。
本来、その第二作は、担当編集者の判断では、 あと半年ほど寝かせて推敲を重ねた上で、 出版するべきレベルの原稿であったと。
けれど半年寝かせると、もう話題は次の芥川賞に 移ってしまう。 そうなると数十万部を売ることは 難しくなる。 そんな事情で、推敲のなされないまま、出版に 踏み切られたのだと。
この話を聞いたとき、でも作家本人の気持ちは どうだったのだろうと思いました。
作家が納得しての出版であれば、それは 仕方のなかったことだろうと思い。
また、その担当編集者・ひいては会社側が その作家を結果的に守らなかったということは、 その作家は長い目では期待されていなかったのかも 知れないと思いました。
また、個人的にはそんな裏話を…担当編集者なら 語ってしまってはいけないだろうと思いました。 少なくとも、「出版しても大丈夫」と判断して 出版したという態度を外には、また作家に対しては 貫くべきだろうと…
けれど最終的に自分の作品を守るのは、 作家自身の義務なのだろうと思います。
「これは出版レベルでないので出さないでください」と 言えるよう、誰よりも作家自身が自分の編集者でなければ ならないのだろうと思います。
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