MrsMの観劇日記
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2003年05月15日(木) 「シカゴ」

期待度 ★★★★★  満足度 ★★★★★+おまけの★

 これは文句なしにおもしろかったです。もともとは舞台ものですが、これが生舞台なら、最後は間違いなくスタンディングオペレーションですね。映画だということを忘れ、最後は拍手をしそうになったもの。
 流れる曲が「オール・ザット・ジャズ」なら、この映画はオール・ザット・エンターティメント!
 内容はもうむちゃくちゃです(笑)。モラルも正義もあったもんじゃない、右見ても左見てもみーんな悪い奴。たまに出てくるいい人は踏みにじられて、寂しく画面から去っていく。
 でも、この爽快感は何?
 バイタリティだろうな。なにがなんでものし上がってやる、生き残ってやるという生命力の強さ。汚点も弱さもすべて武器にして、利用できる人はすべて踏み台にする徹底した利己主義がいっそ見ていて小気味いい。
 殺人を犯した女囚人6人(正確には5人)が「あれは天罰だ」と主張するシーンがあるのですが、あそこまで開き直られるとね、もう笑うしかないです(笑。

 ミュージカル映画ならではのダンスシーンも圧巻。どしょっぱつからそこは華やかなショーの世界です。派手だし、色っぽいし、激しいし。
 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演ずるケリーにはもう満点をあげます。すばらしい。ママ役クイーン・ラティファの女王ソング(?)も最高。
 主役ロキシーを演ずるレニー・ゼルウィガーの胸の大きさ(小ささ?)にはちょっと親近感を持ったりして。そう、スターすべてが胸自慢ってわけじゃないわよねっ!!(妙に力がこもってませんか? 笑)
 
 これはもう、見て聞いて体験して! と言うしかないです。おすすめです。楽しいです。
  
 それにしても、悪徳弁護士(というより、したたかな弁護人)を演じるリチャード・ギアのはまり役なこと! 売春婦と純愛する金持ち男役よりずっとお似合いです。
 最後には、こういう男に苦笑させるような女はほんとに素敵♪

 ひたすら楽しんだ2時間でしたが、人生の教訓がたっぷり含まれているような気がします。
 とにもかくにも、したかかに、ね。


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