鶴は千年、生活下手

2002年11月07日(木) 苦手なもの2

苦手なもの、その2。
渋谷。というか人込みか。(^^;

なぜだかわからないのだけど、渋谷はどうも苦手だ。
たぶん、いいところを見ていないだけなのだと思う。
あんまりいい思い出がないというか、人ばっかり見てしまって
どうにも目が回ってしまいそうだ。

25,6歳のころ、京橋まで通っていた。
東京駅の八重洲口南口から歩いて京橋の端っこまで。
同期の女の子二人と三人でよく帰りに遊んだりしたんだけど、
会社の帰りに銀座に行って人に酔ったという経験が有る。
二人に大笑いされたね。
それまでは、京王線の明大前までの通勤で、京王線の中だけで
すんでたんだけど、京橋勤務になってからずいぶんと人込みを
歩くようになっていたんだね。
だけど、アフター5の銀座の人の中で不意に気分が悪くなって
しまうわたしは、う〜〜ん、やっぱり田舎育ちかねぇ。(T_T)

その後、勤務地が池袋に変った。
池袋もわかりにくいとこだし、人も多いところだけど、会社ま
ではなるべく人通りの少ない道を選んで、信号の間隔を計って
は走っていた。
ここでこの信号を渡って走れば次の信号も青、とかね。
駅から普通に歩いたら13分くらいのところまで、毎日7分で
行っていた。
走るくらいなら、1本早い電車に乗ればいいのに、それができ
なくて、毎日池袋駅から走っていた。(T_T)
食べてもあんまり太らなかったのは、通勤がハードだったから
だってわかったのは、勤務地が調布になってから。
また京王線の中だけの通勤になって、おまけに20分しか電車
に乗らないから、太った。混んでもいなかったし。(T_T)

その2ヵ所に通っていた頃、必ず通るのは新宿駅。
新宿は、会社の帰りによく寄り道した。
新宿の人込みは、どういうわけか平気だった。
なんかね、いろんな人がいて、どんな人も受け入れてもらえる
懐の広さみたいなものを新宿に感じていた。
渋谷は、田舎もんが行くと、なんだか街全体に拒まれているよ
うな気がしたけど、新宿はどんな田舎もんでも平気な気がした。
あくまでも20代の感覚で、たぶん自分に自信が無かったから
紛れ込める街が好きだったんだと思う。
今でも、新宿はまあまあ好きな街。危険だけどね。

渋谷は、まだ慣れないなぁ。
というか、乗換えで降りるくらいで、あんまり行ったこと無い
っていうのが実際だ。
池袋は、先日行ったけど、相変わらず人の少ないところを選ん
で歩いてしまったよ。(笑)
もっと、都会的なとことは、きっとわたしには似合わなーい。
自分でもすごい田舎もんだと思っているし、それが自慢。(爆)

田植えを手植えでやったことが有って、稲刈りも鎌でやったこ
とがあって、イナゴを取ったり、やぎを連れて小川の側を歩い
たりしたことが自慢だ。

都会が苦手なのに、都会にしか住めなくなってしまっているの
自分に気がつくと、少しばかり悲しい。
もう、雪かきを毎日しなくちゃならない生活はきっとできない
のだろうなぁ。

 積もりたる雪の重さを知るものは茅葺き屋根と雪かきの母(市屋千鶴)

 いつの日か雪降る町で暮らすこと君にはわからぬことかもしれず(市屋千鶴)


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