鶴は千年、生活下手

2002年12月07日(土) 結晶化

今日の雨は、もしや雪になるのではと思うほどの冷たさだった。
夫は今日は仕事だというので、昼頃一緒に家を出て、事務所の
そばの喫茶店で昼食を一緒に食べた。
それから夫は事務所に、わたしは柏にチケットをもらいに。

予約してあるから、チケットを受取るだけかと思ったら、思い
のほか時間がかかった。
それでも、楽しみにしているものを手にするときは、待ち時間
も苦にならないものだ。

その後、イトーヨカドーで手袋を見たり折り畳み傘を買ったり
して家路についた。
今日はおでんにするよと宣言していたから、材料を買って帰る
のだが、おでん種はほんとに重い。
おまけに折り畳み傘2本とミニ時刻表などがカバンには入って
いたし、おまけに雨。
両手の肘にカバンとスーパー袋をそれぞれかけて、両手で傘を
ささえながらぎゅっぎゅっと歩いて帰った。

その時に浮かんだ短歌。

 いま少し気温を下げてこの雨を結晶化する力をください(市屋千鶴)

雪国育ちだから、雪が懐かしいのは当り前だと思うだろうが、
わたしにとっては、雪は特別なものだ。
両親の離婚にまつわるあれこれが、2月から4月までに有った
から、わたしの人生の最初の転換期は、確実にその時期なのだ。
だから、雪を見るといろんなことが蘇ってくる。
懐かしいものも思い出したくないものも、一緒に蘇ってくる。

言葉にすること、短歌に凝縮することが、辛い記憶を思い出に
変える力になった。
そんなことを思い出す、寒い1日だった。


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市屋千鶴 [MAIL]