鶴は千年、生活下手

2002年12月08日(日) 「ぷらむ」な日と雪

今日は「ぷらむ短歌会」の日。
忘年会の日でも有る。(わーい!)

昨夜、天気予報を見たら、今日は夕方から雪になりそうな予想。
明日も雪になりそうだって。

雪なんて嫌いだと言ってみたところで、降らないようにするこ
とはできないし。
だが、嫌いだと言っていても、雪を見ると心が躍ってしまう。
降り続ける雪をたった一人で見ているのはだめ(これはやばい)
のだが、誰かと一緒に見ているのはやっぱり楽しいのだ。

雪の降るなかを夜遅くに帰ってきたとき、夫がいなかったら、
夫の居場所がわからなかったら、きっと崩れてしまうだろう。
雪の中で誰かを探したり、一人で誰かを待っていたりすると、
わたしは14歳の頃の自分に戻ってしまう。
昨年の2月にもそんなことが有った。
美容院に行っていたわたし、その間にパチンコをやっていた夫。
終って迎えに行くと、まだやっていくという夫。
一人で家に向かったわたしの頭の中には、14歳の2月の光景
が蘇ってきて、半べそかきながら買物をして家に帰った。

家に帰って、雪の中を夫を待っている。
夫が帰って来るまでの数時間、わたしは丸くなってがたがた震
えながら泣いていた。
声を出すのではなく、ただただ流れてくる涙。
わたしは頭が変になってしまったのだろうかと思った。

母に父が出ていったことを聞いたのも雪の中。
吹雪きのなか、出ていった父親を母が探し回る毎日。
たった一人で明かりを点けたまま、雪に埋もれた家の中で母を
待っていたわたし。
一人の不安や、父への嫌悪や、母への愛情やなんやかや。
いろんなものをひとりで抱えてじっと待っていたわたし。
14歳のわたしは泣くこともなく、ただじっと待っていた。

夫が帰ってきて、びっくりされて、こうだと説明をした。
夫は、がまんしないで、そういう時は引きずってでも帰るんだ
よと言った。
それから、雪の日は一緒にいるようにするからねとも。
それからは、雪の日は夫と一緒に楽しく過ごしている。

 この雪はあの時の雪でないものを 白い 冷たい まなこを覆う
                             (市屋千鶴)

余計な心配はせずに、勉強会も忘年会も楽しんできます。


 < 過去  INDEX  未来 >


市屋千鶴 [MAIL]