最近、支援級の担任からのコメントの中に、「課題ですね」とか 「勉強中ですね」とかといった言葉が目立つようになってきた。 なんだか運動会が終わってから、目立つようになってきたような。
運動会で一日中交流級の場所でみんなと一緒に居られたことで、 もぐちゃんのレベルが上がったと認識されたのだろうか。 教師としては、可能性を持った子どもを見ればその可能性を伸ば したてやりたいと思うのが普通なのだろう。 もぐちゃんはもっとできるはずと思われているのか。 親としてはまだできなくて当たり前と思っていることを、まだま だ課題ですねと言われると、そんなに期待されているのかという 気持ちになる。 例えば、授業に入るきっかけを自分で見つけられずに、ずるずる と時間を費やしてしまうので、学習のタイミングとか授業の開始 とか、いろんな場面で言われないと動かないという状況とのこと。 時間の認識が弱いのか、切り替えが下手なためかはわからないが、 言われないと動かないというのは、発達障害を持つ3年生ではむ しろ普通なのではないのかと思っていた。 しかし、先生は自分から動いてほしいと思っているし、そうでき る子どもだと認めてくれている訳だ。 成長する可能性をたくさん持っている子であることは、親も認め るところだが、それは時間のかかることなのだろうなと思ってい るので、見守る方はとにかくしつこく言い続けて身につけさせる しかないのである。
毎日一緒に居る親としては、言い続けることをしていくのだが、 学校という場所においては、意外なきっかけでグンと成長するこ ともあったりして、それを目の当たりにしている先生としては、 どんなきっかけで伸びるのかを試行錯誤している毎日なのだろう。
親の気持ちは、徐々にしっかりして行ってくれればいいのである。 だって、これまでにできるようになったことがいっぱいあるのだ から、まだまだこれからなのである。 学年が上がるごとに、個々が伸びたところですねと言ってもらえ る箇所があればいいと思っている。
ゆっくりと自分のペースで生きていく君といつまで生きられるだろう(市屋千鶴)
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