鶴は千年、生活下手

2013年06月10日(月) ガス欠

先週の金曜日、支援級の担当から救いを求める電話が入った。
給食の時間の前くらいから、突然床に寝転がって苦しんでいるよ
うなのですがどうしましょうと、困り感全開でヘルプ要請。
急いで教室に駆けつけてみると、給食を机に置いたままで、椅子
に座れないと訴え中であった。
足が折れていると勝手に思い込んで、動けなくなっていた模様だ。
発達障害の特徴的な特性というわけではないが、痛みに対する感
覚もわたしたちとは違うことがあるらしい。
咳をしたときに足首をしたたかに打ち付けて、足が折れたかと思
うほど痛かったのだと言った。
でも、触れるってことは折れてないんだよと言い聞かせ、給食を
食べさせながら気持ちを聞いてみると、唐突に「たわしって指を
さして言われた。」と呟いた。
誰に言われたかというと、いつもの男の子である。
言った方も坊主頭なので「たわし頭」同士なのだが、「○○くん
も同じじゃん。」とは言い返せないもぐちゃんは、すこぶる馬鹿
にされたと感じたようだった。

そうかそうか、気持ちに余裕がなくなっていたかと、5時間目の
個別学習は受けて、6時間目の交流の体育は早退してしまおうと
相談し、5時間目の終わりに迎えに行った。
体育の授業に向かう担任に遭遇し、「どうやらエネルギー切れの
ようで、すみません。」と誤ったり、他の児童たちに挨拶されな
がら、もうすぐ来ると思うよなどと気を使ってもらったり。
たぶん、心のガス欠なのであろう。
そんなときは、せめて母くらいべらぼうに優しくてもかまわない
よね。

そういえば、2、3歳の頃から、出かけると帰りには疲れてしま
ってぐずぐず言い始め、父に怒られながら泣いて帰ることが多か
った。

無理せずにがんばれって、むずかしいことなんだな。
今週は、最後までエネルギー切れせずにいけるかな。


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市屋千鶴 [MAIL]