先日、「秋バテ」という言葉を聞いた。 「夏バテ」とは違って、気温の変化につて行けないことが疲労感 を増す結果になるということらしい。
透析なんかしていると、疲れるんでしょうと言われることも多い が、実際には4時間ずっと横になっているので、筋肉疲労とかは ほとんどない。 しかし、血液を強制的に循環させているので、心臓の負担が大き く、心臓だけが疲れているという妙な疲労感がある。 透析後は、背中が凝るし、それは心臓の裏側なのである。
先週、心臓の超音波検査を行った。 半年に一度と設定されている。 その結果を医師から聞かされ、心臓は丈夫なんだねと言われた。 そういえば、骨密度検査の後も、骨は丈夫なんだねと言われた。 (そうそう、悪いのは腎臓だけなんです。)と、心の声。 嚢胞さえ無ければ、かなり元気な54歳だと思うのだが。
腎臓病の人がよくなる、腎性貧血というやつでもあるので、貧血 はなかなか改善しない。かなりゆっくりとした改善である。 したがって、貧血による影響はかなり厳しいものがある。 まず、走れないし、階段を上ると息切れする。 エスカレータのある場所はとても大事だ。 自転車があるおかげで、買い物がたくさんあっても大丈夫。
息子と療育に出かけるときは、息子には母のペースにあわせて歩 いてもらう。 階段は使わない。 電車はなるべく空いている方を、例えば快速と各駅ならば各駅を、 その駅の始発電車があればそれに乗る。 見た目が元気そうなので、席を譲ってもらったりすることは全く ない。 優先席には、そこしか空いていないときにしか座らない。 座るときは、ちゃんと携帯電話は電源オフにして、いちゃもんを つけられたときのために障害者手帳を出すつもりで座る。 内部障害者は、初期の妊婦さんと同じで、見た目で判断されない ので、座りたいときはそれなりの工夫が必要だ。
同じことは、障害者用の駐車場でも言えるだろう。 障害者のマークは車椅子マークなので、内部障害者も同じように 車椅子マークを使っているのがほとんどだろう。 よく耳にするのが、車椅子でもないのにマークをつけて障害者用 の駐車スペースに止めている人がいるのはいかがなものかという 批判だ。 しかし、直接その人に聞いたのではない限り、そのドライバーの 事情はわからないでしょうということだ。
見た目で判断できないことはたくさんある。 自閉症スペクトラムもしかり。 ぱっと見は普通の子と変わらないが、どこかでちょっと困ってい る場合があるかもしれない。
そういった場面や人に、気がつく人と気がつかない人の違いは、 ひとえにその知識があるかどうかにかかっているのだ。 視覚障害者への嫌がらせのニュースで、初めて知った事もある。 盲導犬に声をかけてはいけないとか、触ってはいけないというこ とは知っていたのだが、目を合わせてもいけないということは初 めて知ったのだ。
何においても、知ることは大事なことだ。
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