前回の日記で、ネット環境でのマナーについて書いたが、じつは 子ども達に与えるTVゲームやスマホのアプリについても同じよう なことが言えると思う。
ゲームばかりしていて困るというのは、たいてい3通り。 宿題もしないでゲームばかりしていて、困る。(宿題は先にする) 夜遅くまでやっていて寝ないので困る。(寝る時間にはとりあげる) 目に悪いんじゃないかと思って心配。(ブルーライト対策が必要?) 以前から言われている、ゲームばかりしていると、生死に対して の感覚が鈍くなるのではないかという心配も、確かにごもっとも。
その前に、ゲームのすべてが悪いわけではないし、アニメだって 過激なものばかりではないのは明白だ。 大人が見ているドラマだって、殺人事件ばかり起きていて、よく 人が死ぬし、そんな理由で人を殺すのかという動機だってある。
息子は、人が死んだりするのは怖いと思うらしく、ドラマを見て いると、「これ、ほんとじゃないよね。」と確認することがある。 あるというか、あった。 アニメは、どう見ても現実とは違うということがわかる子なので、 アニメで出来ているから現実でも出来るなんてことは考えない。 しかし、ドラマは実写であるから、現実との区別が難しいらしい。 だから、わたしは、「これはドラマで、お芝居だよ。死ぬのも、 血が出ているのもお芝居だから本物じゃないよ、心配しなくても 大丈夫だよ。」と伝えてきた。 現実との違いを認識することは大切だ。 実際には、人は生き返らないし、なかなか簡単には死なないもの だけど、思ったより簡単なことで死んでしまう。 ある程度の年齢になったら、生死について話をする事も必要だと 思う。
ちょっと話がずれたが、要するに、子どもに与えるゲームにして も、見ているアニメにしても、親は見たこともないのに否定して はならないということだ。 自分には興味がないから見たこともないし、どんな内容かもわか らないで、ここが悪いとかここがいいとか言えないだろう。 やらないまでも、そのゲームの内容は知っておくべきだし、その 上で心配なことがあればきちんと話し合えばいい。 アニメだって、一度くらいは見て、自分の嫌いなたぐいのもので あれば、どこが嫌いなのかを含めて話をすればいい。
知りもしないであれこれ言われるのは、子どもだって嫌だろう。 親が自分と同じものに興味を持っていてくれるというのはうれし いものだ。
やはり、知ることは大事。 それは、何も子どもの周りのことだけではない。 自分の子ども自身についても。
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