カタルシス
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2004年03月20日(土) |
ベティ・ブルー・インテグラル |
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今夜は前々からの約束で 友人宅に集まって『肉鍋会』の日でした
『肉鍋会』とは?
要は鍋会の一種なんですが 参加者が「肉」のみを持ち寄ってその他の食材(野菜・調味料・飲料類etc)は集合してから買出しに行くという 豪快かつアバウトな企画です ポイントは肉なら 何の肉でもOK という部分と 集まる面子が歴史(幕末)愛好の仲間ってところ? 多分 おそらく 十中八九 …いや絶対に
変な肉が集まるに違いない!
と踏んだ私は 敢えて普通の肉を持って行こうと内心決めていたのでした
そして当日の今日 朝起きて窓の外を見たら 雪?! ?(`△´;) それもエライ勢いでボタボタと降りしきっているじゃあございませんか! やめれ〜 平和台(池袋から地下鉄で10分くらい)まで行かねばならんのに勘弁しろ〜(泣) このまま降り続くようならばフケてしまおうと思った瞬間でした
しばらく様子を見ていたら 昼過ぎくらいには雪が雨に変わり少し落ち着きを見せてきます ああ 何だか「行って来い行って来い」と言われている気がする… 仕方なく身支度を整えて出かける決意をしたのでした
池袋を経由して行くので買い物はそこで済まそうと 家を少し早めに出てデパートの精肉売場へ向かいます 案の定というかやっぱりというか 普通のデパートで扱っている肉にそれほどのキワモノは見つからず 当初の予定通り普通の肉で済ませることにしました 結果 ラムのスライス150gと若鶏のつくね200gをお買い上げ 少なめにしておいたのは 参加人数が15人という連絡を受けたから
その人数で各人が持ち寄って来たら 絶対余るだろ肉! と予想したのでした 持ち寄りの分も後で人数割りするので安く済ませても高くかかっても支払いは平等な訳で まぁ良いんじゃん?こんなモンで くらいの気分です
平和台に着いたのが待ち合わせ時刻の18時より10分ちょっと早いタイミングで まだ誰の姿も見えなかったので集合場所に指定されていた本屋の中をぐるぐる回っていました すると今月の『Roadshow』が目に入りまして
映画雑誌の『Roadshow』今月の表紙はジョニー・デップ氏 付録に「オーランド・ブルーム写真集」つうのが見えたので思わず中身を覗いてしまったら これがまた可愛い写真のオンパレードでございます(笑) 特別オーリのファンな訳じゃないんですが この付録はちょっとオイシイかもと思い 普段ランダムに映画雑誌や音楽雑誌を買ってくる妹とかぶらないように電話で確認をして 待ち時間の間に衝動買いを果たしてしまうのでした 後で本誌の中を見たら小さなコーナーにノーマンが載っていてラッキ〜v みたいな(笑)
一人で悦に入っているところに続々と買出しのメンバーが集まり出し 7人揃ったところで最寄のスーパーへ食材調達に向かいました 残りの8人は遅れて参加が5人に欠席3人 最終的な人数は12人になったようです
買い物を済ませて友人宅へなだれ込み 今いる人で手分けして準備に取り掛かります 3つの鍋を使って1つは通常の鍋用 2つはスキヤキ用ということにしてセッティング スキヤキにした理由は「多少臭い肉でも何とかなるから」だそうです… 一体みんな何の肉持って来たのさ(汗)
肉鍋 海草サラダ 納豆サラダ 馬肉のビール煮 ビール数種 ワイン ソフトドリンク お茶 食後と思われるタイミングでサーターアンダギーとイチゴ&マスカルポーネのケーキが食卓に並べられ ごっつい豪気な状態でした
鍋は一つが「バカかも鍋」で馬と鹿と鴨の肉を使ったスキヤキ 一つが「爬虫類鍋」でカエル(2種)とワニの肉を使ったスキヤキ で最後が「トリ鍋」で烏骨鶏で取ったダシでつみれに火を通した漢方っぽい鍋 となりました
海草サラダは千切ったレタスを敷きゴマドレッシングで和え 納豆サラダは子連れで参加の若妻お手製 レタスの上に細切りの胡瓜と納豆を乗せ 揚げた春巻きの皮をバリバリに降り積もらせて美味美味! おまけにドレッシングまで手作り(ポン酢とマヨネーズを混ぜてた)という何気に凝った一品です 馬肉のビール煮は家主の友人がいつの間にか煮込んでいて 着流しに襷がけの姿でそんなモンを出して来たので 立派な料理人に見えました
実はこの一人暮らしには少々広めのお宅 彼女と2人で住むために借りた部屋だそうで 台所に立つ彼の隣で不要の調理具を洗いながら「普段も○○さんがお料理してんの?」と何の気なしに尋ねたら 「…今は一人暮らしなんです(苦笑)」との返事 彼女とケンカしちゃったって話は聞いていたけれど 今日の鍋会に参加してるし 来る時も2人で一緒に現われたからてっきり仲直りしたもんだと思っていたので「…あれ 聞いちゃいけないこと聞いちゃった?(^^;)ゞ」と笑って誤魔化すしかできませんでした(苦笑) ああ でも料理は主に彼がしてたそうです 見るからにそんな感じ
鍋はねー 結構ゲテモノっぽく思うかも知れませんが どれも割と美味しかったです 鴨は脂がすごいので 鍋にする前にその油で少し焼肉作ったりして 馬と鹿の焼肉が少し食べられました 焼肉っていうかフライに近かったけど(それだけ鴨の脂が多かった) それから注目のカエルね 噂には聞いていましたが淡白でとても美味しかった!味はよく言うのと同じで鶏肉に近く それよりも弾力があってプリプリしてる感じです ワニは全くの初挑戦でしたがこちらも淡白で 肉というより白身魚のような食感 どちらの肉もクセがなく 濃い味をつけなくても美味しく食べられる系でした
それから どこで買って来たのか烏骨鶏(うこっけい) 中華薬膳なんかで有名な食材ですが 本当に皮も肉も骨も黒い! 正確には黒じゃなくて濃紫褐色だそうですが まぁパッと見は「黒」でしたね こちらはちょっと不思議なニオイがしてて こんなんでダシ取って平気か?(汗)と思いましたが 実際に煮出してみたらダシ自体には変なニオイはなくて それよりも奇妙な黄色いエキスが だくだくと湧き出てくる様子にビビってました なんでもこの黄色いのが体に良い成分なんだとかで アク抜きする時にも そのエキスまで取らないように気をつけての作業でした 沸き立ったその中に若鶏のつみれをスプーンですくって落としていき 山ほどの野菜を入れて完成です 私が用意したこのつみれが随分と好評で(多分普通だったから)200gじゃちょっと物足りない感じ ラムスライスやめて400g買っちゃえば良かったかな 読みが浅かったゼ(苦笑)
そんなディープな集団の中に 家主の友人であるという男性が一人加わっていたのですが 大塚でショットバーをやっている店長さんだそうで 他の面々とは初対面であるにも関わらず自然な溶け込みよう(笑) 更にはその彼の携帯を鳴らした常連客の男性までが合流し もう何の集まりなんだが解らない状態になっていました
店の客の彼はS●NY勤務でプ▲ステのプロダクト担当なんだそうで そっち系のマニアな話とかできちゃって 更には登場の際に来ていたコートが某少年漫画の主人公が着ているものと同じデザインだったので 思わずツッコんだら(解る私もどうかしてるけど) 店長の彼とひっくるめてその漫画の作者とお友達なんだそうで「今日は締め切り前だから呼んでも来れないだろうね(苦笑)」と笑ってました
へぇ〜お知り合いですか 私その漫画持ってるんですけど(^^;) でも買うの途中で止まってるから 変に会うハメにならなくて良かった〜 あははは(汗)
本当 何の集まりなんだか!
12人のうち9時台に帰った人3人 終電に合わせて帰った人2人(私はこれ) 電車を使わずに帰れるのでもうちょっと残ってた人4人(3歳児含ム) 朝までコース3人(男性陣) 行方不明1人(いつの間にかいなかった)
とっても奇妙で美味しくて ちょっと変テコな集会 これにて終了〜☆ さぁ 次はどんな企画だ?!(笑)
『ベティ・ブルー・インテグラル』1986年/フランス
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