カタルシス
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朝7:30に揃って起床 朝食を8:30にお願いしてあったので その時間に間に合うように軽く朝風呂を頂きに行く 外は寒いがやはり露天はイイv 極楽極楽〜♪
朝食も和洋のどちらかを選ぶようにと言われ 昨晩のうちに洋食をお願いしてあった 昨日とは違う自家製パンが出されて皆ご満悦 バターは昨日と同じクリィミィな真っ白バター プレートにはキュウリ・トマト・レタス等々と半熟卵とソーセージが綺麗に盛り付けられている サラダも卵も味がしっかりしていて新鮮で ドレッシングの代わりにオリーブオイルと天然岩塩がテーブルに並び 希望をすれば自家製マヨネーズも出してもらえたようだが マヨは誰も頼まなかった(苦笑) 紅茶か珈琲を選ぶ際に紅茶を選択 その他に林檎ジュースとヨーグルトが添えられていて どちらもこの界隈で売られている特製食品だった 当然のことながらまいうー!
1時間半ほどかけてゆっくり摂った朝食の後は 部屋に戻ってチェックアウトの支度に入る 11時までに出なければいけない 女の子4人ともなれば皆で一斉に化粧を始める時間が必ずある訳で 普段そんなに頓着しない方の私は 皆が持ち寄るめくるめく道具と技の数々を 興味津々の眼差しで観察するのだった
ベースメイクを済ましたところで一人の友人に「眉毛描かせて!」と言われたので描いてもらうことにする 彼女は小学校の頃からの付き合いで いわゆる幼なじみってヤツだ 物心ついてからの大半を一緒に過ごしていたハズなんだけど どこが分かれ目だったんだろうねぇ〜(^^;) 女性らしく華奢な半面バリバリに仕事をこなす第一線のデザイナーで ご同業の彼氏と都内のマンションに2人住まい 最近はパン造りに凝ってるとかで 休みの日は午前中から生地を捏ね 一日中色んなパンを焼いているんだそうな 今回の旅の面子で今度一緒にベーグルを焼こう!なんて話も出ている 自分ではあまり食べないから 焼いたのの大半を職場に持って行って配ったりしているらしい 何が一番楽しいのかと尋ねたら「捏ねる」作業だそうで 無心になってベッタンベッタン生地を練るのがストレス解消になるとか …やっぱり相当溜まってるんだろうなぁ 仕事ハードだしね(苦笑)
そんな彼女に眉を描いてもらって 他の2人に感想を訊いてみたら「何となく女っぽくなった」と言われた …「何となく」? まぁ いいけどね 鏡を覗くんでもなきゃ自分では見ることのないものだけど ちょっとだけ普段と違う気分になれて楽しい
チェックアウトを済ませ昨日訪れた道の駅へ向かう コインロッカーやクロークがあれば大きな荷物を預けて身軽になれる そうすれば山の奥のお寺さんや湧き水が汲める散策ポイントへも気軽に出発できると思ったのだ 朝食を食べたばかりでお腹は減ってなかったし 帰りの新幹線までにはまだまだたっぷり時間がある
ざっと見回したがロッカー等は見あたらず 考えてみたら「道の駅」何て所へは普通車で訪れる訳で ロッカーなんかはハッキリ言って必要ないものだ 忘れ物や犯罪じみた間違いが起きるとも限らない分 設置してもデメリットの方が大きいのだろう ちょっと想像すれば簡単なことだった
さて そうなるとこの大荷物はいかがしたしたものか…
取りあえず観光案内まで行って近辺の案内地図をもらうついでにロッカーがないかをダメ元で尋ねてみた 受付にいた老齢の係員は「ないねー」と苦笑したあと「ここで預かりましょうか?」と付け加えた え!マジすか?!
「お願いしても良いんでしょうか?」 「良いよー でも貴重品は持ってってね」 「「「「はい!」」」」 渡りに船とはこのことだ 大荷物で山登りなんてことになったらどうしようかと思ってた 極力コンパクトにまとめた荷物を係員のおじさんに預けると 戻る予定の時刻を伝えてよくよくお礼を言いながら案内所を後にした
いい人ばっかだなー この町は♪
散策に出る前に帰りのタクシーの迎え予約をしておこうと 昨日の運転手さんにもらった連絡先に電話をかけてみた 電話を取った担当者に運転手さんの名前を告げると「ああ聞いてますよー昨日のお客さん」と柔らかい返事が返ってきたのだが「今尾瀬の方に送迎に行っててねー指定のお時間には間に合わないかも知れませんが…」と言うので 「新幹線の時間があるので違う方でも結構です ○○さんに宜しくお伝え下さい」と伝え 念のため唯一電波が生きている友人のdocomo携帯の番号を控えてもらった
4人いて3人がTu-Kaなの 珍しいでしょ? 元々は全員Tu-Kaだったのを1人がdocomoに乗り換えたんよ 眉描いてくれた幼なじみの子なんだけどね 彼との遠恋時代にメールする都合が良いっつってね
そもそも私に携帯を買い与えてくれたのはこの3人で 「連絡取れなくて不便だから持ちなさい」と誕生日に店へ連れて行かれて好きなのを選ぶように言われたのが初代の携帯なんだ その時3人がTu-Kaユーザーだったから 同会社機種間のメールが出来るようにと選択肢はTu-Kaに限定された その名残で今もしぶとくTu-Kaを愛用しているんだけれども 宿でも道の駅でも全くもってアンテナが立たないことに 他人事みたいに大ウケしてしまった こんな時にはdocomoの強さを痛感するね まー仕方ない Tu-Kaだもんよ(苦笑)
万全を期していざ山の奥へと散策の足を伸ばす 川を2本渡り上へ上へと蛇行する道を進んだ 天気は快晴 標高の高いところにいるので気温は低いが紫外線がキツい 暑くても長袖は絶対脱げないぞ(汗) 途中観光スポットになっている日本酒工場の前に差し掛かったが 寄って行けるほどの時間がなく素通り 利き酒ができるとの案内に酒豪の友人が後ろ髪を引かれているようだったが 見ないフリ見ないフリ
大量の水を湛える山寺『青龍山・吉祥寺』に辿り着いた 初め『きっしょうじ』と読んでいた名称が『きちじょうじ』と読むのだと知り 東京に住まう我々的にはちょっぴり違和感が残った イメージがあるじゃんイメージがさ(苦笑) つつじや水芭蕉の他 色とりどりの花々がそこここで出迎えてくれる綺麗なお寺さんで 至る所に清流が通り見た目にも涼やかな空間だった 本堂の裏手に山から流れ出る小さな滝があり マイナスイオン吸い放題といった感じ(笑) 水が流れる以外の音がなく耳に心地良い余韻だけが残る これぞまさしく天然の「癒しの空間」だ
しばらく無心
一息ついたあと再び歩き出す 湧き水の出ている場所まで行ってみたいのだ 地図に従って進む道には農家の軒が並んでいる 立派な鯉のぼりが青空に悠々とたゆたっている姿は とうてい東京では見られないものだった こういう風景が本来の日本の姿なんだろうなぁ…としみじみ思う 合理性・利便性を追求した結果が今の都会の姿なら その利点を欠いている分この地には土着の文化が息を続けている そんな風に見える景色だった
湧き水も無事発見し 持参したペットボトルに注いで少しだけ持ち出した またトコトコと 来た道とは違う経路で道の駅を目指す 帰参予定の14時を少し前押しで戻り荷物を引き上げた 観光案内所のおじさんにはよくよくお礼を言って退散する
沢山歩いたので頃良くお腹が減っている タクシーを呼んだ15:30までの間 お昼を食べたりお土産を買ったりの時間に充てるつもりで行動を開始
まずパン工房で適当に数個のパンを買った 次に昨日は「並」を4人で分けた『山賊焼』を「大盛」で2皿注文 飲み物はそれぞれで調達し 芝生に設けられているテーブルの1つを確保した パンと山賊焼(ベーコン・ハム・ソーセージetc)は皆で分けてつまむ つまむと言ってもそれなりの量だ 地ビールや日本酒も少しずつ分け合って飲み比べ 散策中に素通りを余儀なくされた工場の商品も混じっている
『水芭蕉』という純米酒で 売店に並ぶ酒の中では高価な方だったらしい 飲んでいる友人曰く「確かに美味しい」だそうだ 私も嘗めさせてもらったが ハッキリ言って味の善し悪しが解らないのでそれ以上は口にしなかった(苦笑)
15時になって土産物を見にテーブルを引き払った それぞれ下見で目をつけていた商品を手早く買い揃え荷をまとめる そろそろ迎えのタクシーが来る頃だ 駐車場が2ヶ所あったので どちらだろうと周囲を見回したらタクシーが一台目に入った 時間はまだ少し早かったがこんな場所にタクシーを呼んでいるのは我々くらいなモンだろうと そちらへと向かった 運転手さんは昨日の人ではなかったが呼んだタクシーに間違いなかったので 手早く荷物をトランクに詰めて 助手席に1人後部座席に3人サッサと乗り込む 何故って雲行きが怪しくなって来たから(苦笑)
予報でも今日は雨が降ると言っていたので何となく覚悟はしていたのだが 幸いにも動き回っている最中はすこぶる晴天に恵まれた 昨日も降られそうで降られずに済んだし 東京では結構な雨が降っていると聞いていた そういえばこの4人で出掛けるときは割合天候に恵まれる というか天気で困った記憶がない(暑さ寒さは別だけど)もしかして晴れ女がいる? …いや 4人揃うと晴れるのか??
ふと 荷物の底に押しつぶされているであろう折りたたみ傘のことを思った
タクシーは聞いていたよりも少ない金額で目的地まで運んでくれた 道が空いていたのか運転がうまかったのか 別段スピードを出している様子でもなかったので少し驚いた 予定よりも早く着いてしまったので 待合所のイスに陣取ってのんびり構えることにした 目の前にはお土産品 買って来たハズなのに更に買い足してしまう友人の心理は解らなくもないが『うどん』は重いだろう『うどん』は… でも確かに美味しそうだよな『水沢うどん』 …じゅる。。。
…また次来たときだな!うむ!(また来る気だし)
新幹線の中で食べる用にクリーム大福を個売りで1つずつ購入 餡の中央に甘くない生クリームが入った大福で1個120円 別の商品かも知れないが 以前にこんな大福を食べたことがあり美味しいと知っていたので 迷わず購入した 新幹線の中で早速口にした友人の一人が「あ クリーム入ってる」と意外そうな声をあげたので「そう書いてあったじゃん!ってか それがウリじゃん!」と3人で総ツッコミ 一番初めに買ってきた当人がそんなことを言うのだから可笑しいったらない どうやら甘いモノなら何でも良かったようで「クリーム大福」の名前すら見ずに買ったとのこと
かなり面白いぞ君!
帰りは上野まで1時間程度 行きに2時間半かかった道のりがあっという間だ 金さえあれば何でもなるんだな…などと さもしい思考を過ぎらせるのも束の間 18時には上野駅19時には地元の駅に舞い戻っていたのだった
「今夜の夕飯は19時半です」という母からのメールを受けていたので その時間に間に合うように身支度を済ませ 慰め程度の土産を手に本家を訪ねる たまたま父が早番でこんな時間にも関わらず食卓を共にすることができたので買ってきた地ビール3種を早速味わってもらえた 食後にブルーベリーティーと蒟蒻餅でお茶タイム 一気に土産が昇華される
まぁこんなもんよね
唯一バイトで留守だった弟に 残りの蒟蒻餅を託して自宅に戻るのだった たんと食えー(笑)
明日は再び明治座で『燃えよ剣』の舞台 その後日比谷の野音でライブイベント 私のGWはまだまだハードだぜ…
『黄金の野郎ども』1967年/日本
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