カタルシス
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2004年07月03日(土)  ジョニーの事情 

レンタルしていたDVD類を返却しに新宿まで行くという以外 特別用事もなく午前中をのんびり過ごそうと思っていたら実家の母から電話が来て
「投票いかない?」
と切り出された

断る理由もないし 投票日に自分で行くのも割と面倒なので お昼を食べに行きつつ市民センターへ向かうことにする

父も休みだったし 妹もヒマだったようで 4人でブラリとドライブまがいの時間を過ごした 一番棄権しそうな弟はデートで不参加 ある意味正しい休日の使い方だ(苦笑)
結局行きつけ?の寿司屋でランチ 何か毎回同じとこ行ってる気がするけど まぁいいや

明日 引越しした友人宅へ初襲撃の予定だったので 引っ越し祝いに所望された炊飯器を地元の家電店でチェックする 新宿で数件見てたんだけど地元って安いんだな〜…(驚) 数人の友人と折半になるので金額にはあまりこだわってないつもりだったが 同じ物だったら安価な方が良いじゃんね

という訳で即時現金購入 余裕が出た分で米をつけた 実用的ではあるけど果てしなく所帯じみた祝品だよなぁ ぶはは(苦笑)

買った荷物を両親の車に残し 途中で降ろしてもらった駅から電車に乗ったのが14時半頃 そっからノコノコと新宿へ向かった
TSUTAYAにレンタルしてたものを返して 母に頼まれた買い物をしに三越のギフトフロアへ立ち寄る ただ今全フロア改装中の三越さんは あちこち仕切りがしてあって動きづらいわ店見つけにくいわ買い物し難いわ…

「さようなら百貨店〜」という改装閉館セールのコピーが とにかくもの悲しい 実は仕事でちょっぴり内情を聞いていたので ここへ来ると切ないものを感じてしまう ああきっと散々お世話になったD'URBANの売場も 悲惨なことになってんだろうなぁ〜(苦笑)

あちこち小さな寄り道をしながら地元に戻ったら18時半 頼まれた買い物を届けにと 炊飯器を引き上げに本家に行かねばならず「何時に行ったらいい?」とメールしたら「もう来て」との返信

ちょっとひと休みしたかったんだけど…

仕方ないのでそのまますぐに向かったら どこだかからのもらい物だとか言って 高級和牛の肉を持ち出してきた 発泡スチロールの箱の中に桐?の箱が入っていて その上下は保冷剤で挟まれている 桐箱のフタを上げるとキレイに並べられた牛肉と 特性の胡麻だれがセッティングしてあった 一見して「しゃぶしゃぶ用」と解る代物だ

「しゃぶしゃぶ すんの?」と尋ねると
「そんな鍋ないから 焼くわ!」

わお 相変わらず豪気な母上様(汗)

結局 フレンチ風に調理された高級和牛に柿安特製の胡麻だれをつけて食べることになった 見た目には不届き感があるものの これがなかなか美味で家族揃って舌鼓を打つ

さすが高級和牛だゼ! 柿安バンザイ!!

「○○時に帰る」と連絡をよこしても 大抵その時間通りには帰ってこない弟が 何故か今夜はきっちり宣言した時間(しかも21時半なんて早い時間)に帰って来たので 「珍しいねー時間通りじゃん!」と感歎の声を上げたら 「これがあったから…」と出された皿の肉を指差した

…ゲンキンなやっちゃな〜 (^^;)

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自宅に戻って『ザ・プロデューサー』を鑑賞

フランク・ホエーリー主演の映画業界でのサクセス・サスペンス…でしょうか
ケビン・スペイシーがメインパーソンですが これを借りてきた妹の目的は ベニチオ・デル・トロ(笑) っつっても彼 本当にホンのちょっとしか出て来ませんでしたけどね

「彼の元で下積みをした者は必ず道が拓ける」と名高い大物プロデューサー・バディ(スペイシー)の元に 業界での成功を夢見てやってきた新人秘書のガイ 仕事はできるが酷く身勝手で意地悪の堪えないバディに毎日こき使われ 目まぐるしく仕事をこなしながら不満を募らせていくガイだったが 敏腕女性プロデューサーのドーンとの甘い関係を心の支えに頑張っている しかし そのドーンすらもバディにとっては顎で自在に操る対象だった ガイとドーンの関係を知りながら彼女にある話を持ちかけるバディと それを知って衝動的に彼の前に現れたガイ 出世を糧に生きてきた3人が辿る末路とは?

原題は「THE BUDDY FACTOR」バディは映画会社の腕利きプロデューサーの名ですが 「相棒」という意味もある言葉です 誰と誰とがどういった相棒になるのかは映画を最後まで観ていれば解ることなんですが そう考えると意味深なタイトルだってことが解ります 邦題にはその辺の意味合いが全く含まれていないので この絶妙さは伝わらないかもですね 私も原題見るまで全然思わんかったし ただ「バディ」って面白い名前だな〜 くらいの印象でした(苦笑)

要は我慢の限界に達した主人公が 上司に対する鬱憤を爆発させて暴走しちゃうって内容だったのですが 確かにバディは意地が悪かったけれど あの程度のこと一般社会にだってありそうなレベルだったし 辞めたきゃ辞めちゃえば良かったのに「必ず成功する」という蜜から離れられずに 不満ばかり募らせてて 何だか往生際の悪い男に見えました

「1年間もこき使いやがって!」という台詞を聞いた瞬間「たった1年かよ!」と同時ツッコミした私と妹 

キツイのなんて承知の上で来たんだろー? 1年でねを上げるな軟弱者!

ちなみにデル・トロはガイの前任者で 別の映画会社にヘッドハンティングされての退社でした 転任先ではいきなり副社長だそうです ガイも1年で着実にスキルアップしてたし 業界での顔も広がっていて バディ効果は如実に現れていたというのに 全くまー

そんな若造が最後に選んだ“道”とはなんだったのでしょう

気持ちの良い話ではありませんでしたが 現実にあってもおかしくない話だな〜とは思いました

あるレビューでは“ブラック・コメディ”と評されていましたが 「コメディじゃないだろこれは(汗)」と私は思います
ブラックはブラックでしたが どこがコメディなんだよ 説明してくれよ…

『ジョニーの事情』1991年/イタリア


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