カタルシス
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2004年07月19日(月)  僕の肩をはねて 時間は振り返りもせず 

『恋の骨折り損?』2回目観劇

前回下手側の席だったのが今回は上手側で 別視点が楽しめて良し!
下手さ加減はおいそれと変わるものじゃないが それでも回をこなしてきた分の成長は見られたので まま良し
本日が楽日の所為かアドリブもポンポン飛ばしていて 勢い的には非常に良し
でも勢いつけすぎてカミカミだったのは 悪し!

今日同行の友人は夜の部(千秋楽)も取っているので 終演後は別行動 ちなみに彼女次の回最前列のど真ん中の席が取れてたようで(当日引き換えなので直前まで席番は解らない)相当興奮のご様子 そりゃ最前のど真ん中じゃ 色々見えるでしょう まるまる見えるでしょう(笑)

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私はその後 渋谷BOXXにて松ヶ下氏のバンドスタイル・ワンマンライブに参加 久しぶりにFC先行らしい番号のチケットが届いたので チケットを一緒に申し込んだ友人と2人で開場に間に合うように列についた が 予定時刻になっても扉は開放されず 結局猛暑の中20分以上待たされる

17:30開場/18:00開演なのに20分以上遅れて開場ってどうなのヨ? 新幹線とかで地方から来てる人途中で帰らす気?馬鹿ッ!

何を隠そう今回の番号は10・11!BOXXだったらギリギリ最前狙えるだろうと目算つけていたらドンピシャリ☆ 端から4〜5人目だったが最前列に立つことができた うおお この距離で松氏を見るのは何年ぶりだ?! にわかに盛り上がる私と友人

キャパ300くらいだろ?ってBOXXに一体何人詰め込んだんだか チラっと耳にしたところによると400入れたとか入れないとか?本当かよ そりゃ無茶だろ(汗) その割に前の方は列の前後に余裕があり 空調もガンガンにきいているので待っている間は自分の腕を抱えてブルブルしているような有り様だった 表との気温差は一体どれほどのものだろうか…

今回のワンマンはソロになってから初めてのバンドスタイルだ サポートの面々は ソロバイオリンにミオさん(岡村美央/バイオリニスト) ドラムにコッジー(児島英雄/ザ・カレイドスコープ) ベースにやま(山口寛雄/THE UNCOLOURED) ギターに可久さん(伊藤可久/千綿ヒデノリ他サポート) カルテットに桐朋学園の皆さん(1st・2ndバイオリン&ヴィオラは19歳の女子 チェロは23歳の男子・若狭くん/笑)という ファンにはお馴染みのメンバーが勢ぞろい
やまとコッジーは自分のバンド活動どうしたんだ?!って突っ込みたい衝動に駆られながらも かろうじて我慢する

えーと全部で18曲? だったかな 更にアンコール3曲 更更にWアンコール1曲という椀飯振舞いで 緩急取り混ぜた選曲も憎らしいメニューだった 実は白状すると今年月一で発売されている月刊CDを 買ったまま聴かずに放置とか何ヶ月もしていたので 今回演奏された曲の半分くらいは初めて聴く曲だったんだけれども 何というか 安心できる「松ヶ下節」で成り立っているので どの曲も違和感なく入り込めて全然困らなかったし かえって新鮮な気分で臨めたので 昔のわだかまりなど忘れて大いに楽しんでいたのだが 最後の最後Wアンコールで歌った曲が

『君と僕と約束』ってさ… アンタそんな伝家の宝刀振りかざされては 泣くに泣けませんが 私

この曲はブルーム時代のしかも割合初期の頃の作品だ 確か…6枚目のシングル かな?の それもカップリング
主に作詞を別所氏・作曲を松ヶ下氏が担当していた彼らにしてはイレギュラーな 詞曲共に松ヶ下氏の手によるものだ しかも現役バリバリの頃から名高い名曲

この曲 前奏なしで歌のソロから入るのだが その第一声を聴いた瞬間に「やられた!」と思った 体が動かなくなって 瞬きの回数が極端に減る そのくらいの威力は充分にある 今この瞬間での『君と僕と約束』だった

元々歌う人ではない松ヶ下氏がボーカルをとるようになったのはソロになってからのことで ブルームの頃は専らコーラス程度 大昔からの持ち歌があったにはあったが 滅多に披露されることはなく 基本的に歌わない彼のリードボーカルが意外と評判良いことに気づいたのか 頻繁に歌われるようになったのはロシアから戻ってしばらく経ってからのこと タイミング的には休止の日から数えた方が早い時期だ この頃になるとだいぶ歌い込まれているので そこそこ技巧的にも上達を見せていた

それでもそれはその曲に限った話であって ソロになったばかりの頃の歌といったら 正直お粗末なレベルだったとしか言い様がない そりゃそれまでメインで歌ったことなどなかった人なんだから仕方のないことだが ファンの立場で聴いても少々難ありな状態だった

そんなぎこちなさも回を追う毎にこなれていき 確実に上手くなっていくのを聴いていて 彼に別のボーカルは不要になってしまうのか…とうら寂しく思う部分もあったりなかったりで なかなかに複雑だった心境も 徐々に落ち着きを見せ 最近では素直に「上手くなったなぁ〜」と感心できるようになっていたのに

それなのに 今更それを歌うわけ?

今日のライブ 松ヶ下氏が担当するギター・ピアノ・ボーカルの中で 一番拙かったのは明らかにボーカルだ ワンマンで時間は長いし バンドスタイルということで月一ライブのように座ったまま演奏出来るわけでもないから 息があがるのも当然だし 伴って音程や声量がおかしなことになっても 仕方ないことだと思う それでも それなのに この曲を歌ったときの松ヶ下氏の安定感は驚くべきものだった

相当歌い込んでるんだ…

咄嗟にそう思った というか確信した 絶対歌ってたんだこの人 この曲ずっと歌いつづけてたんだ!

全く泣けてくる話じゃあないか 感動モノだよ本当 でも滅多に泣かない私は この時も残念ながら涙を流すことはなかった そんな柄じゃないのは百も承知だが 今回はそれだけが理由じゃない

松ヶ下氏があれほどの歌と演奏を聴かせているというのに 何故すすり泣くか!

感極まって泣いてしまうのは許そう 心境はいたいほどよく解る でも 歌い出しの一言で突然スイッチ入れたみたいに泣き出すのはいかがなものなのか 何か「泣き出すタイミングをはかってました」「私たちあなたの歌でこんなに泣いてるのよ」と主張してるみたいで ものすごーく萎えてしまったのだが… 私の見方が穿ち過ぎなんだろうか?

ぐしぐしと鼻をすする 嗚咽はかむ 咳き込んで しゃくり上げて…



うがーッ!ウザい!!
松ヶ下氏の歌に集中できん!!(怒)




アンタら彼の歌聴く気あんのか?! 泣くのには目をつぶるが 声を殺さんかい 声を! そこそこの価格のチケットを事前予約で手数料も取られて買って 暑い中30分並んで ものすごく楽しみにして

アンタらの泣き声を聴きに来たわけじゃないわい

解れ馬鹿ッ 泣くのがファンと思うのかも知らんが 涙を堪えるのもファンなんだよッ 自分家でCD聴いてる分にはいくらでも大声出して泣いてりゃいい でも今は違うだろ!っての

ブルームの後半から何が嫌だったって そういう変に芝居じみた行動をとる人達の台頭が目に余っていたところだったんだ 超良いライブだったのに つまらんことで一気に熱が冷めちゃったじゃないか

許すまじ!
許すまじ!!
許すまじ!!!



本当 松ヶ下氏のライブは 超良かったんだよ〜ぅ これは確か 絶対 間違いなく!
ありがとう松氏 そんでもって こんな心の狭い私を許してくれ…・。

『君と僕と約束』Bluem of Youth


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