長いお別れ
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落ち込みたくなくて日ざしを感じたくて外に出てみても あてもなく歩くとささやかな絶望が肩に降り掛かるのを感じる。 孤独に対抗するのは諦めないという情熱だ。 それをなんとかして自分の手の中に取り戻すんだ。 過去は過去。 そう割り切っていくだけのしたたかさを自分に身につけさせるんだ。 自分を取り戻す為に必要なものはなんだろう。 今なら言える事もある。確かに愛していた。愛していたよ。 でももう終わったんだ。終わったんだよ。 それなのに忘れられないのは自分が弱いから。 言われなくてもとうにわかってるんだ。 忘れられないんじゃない。忘れたくないんだ。 たとえ一時でも自分が愛され求められていた存在だった事を忘れたくないんだ。 それはきっと悪い事じゃない。たぶん悪い事じゃない。 だけど今はそれが足枷になっているから考えちゃいけない。 どうすればいいのかわからない。街は思い出に溢れている。 うまく息ができなくて窒息しそうになる。 なんのために生まれたのかさえわからなくなる。
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