いったい自分はどこへ辿り着くんだろう。まるでそこに夢があるかのように握りしめた拳の中はからっぽで。夢なんて形のないものなんかいらない。頭を、背中を、撫でてくれる優しい手が欲しい。そして私の手で、誰かの頭を撫で、背中を撫でて抱いてあげたい。それを愛と言うのなら私はもう使い切ってしまったのかもしれない。甘えてばかりで成長する事なく過ごした日々の中で。