柔らかな陽射しの下であなたのことを考えていました どうすればあなたに手が届くのだろうか・・・と。 生まれたばかりの白い花を二〜三本ガラスの瓶にさしました。 すこしばかり明るさが戻ったような気がしたのです。 そうです。あなたがいなくなった朝のあの時間がまた巡ってくるわ。 木枯らしがようやく目をさましたようです。 六甲山のてっぺんから私をめがけて吹いてくるような夕暮れどき。 マフラーをキリリと巻いて歩いています。 昨日までははなれず付いてきてくれた、あなたはもういません。 この冬は凍えるほどに寒々しいものになるはずですね。きっと。 ふと夜空を見上げてみると。 雲のあいだから一筋、月明かりがこぼれてきました。 それはとても暖かいオレンジの光りの帯になって 私の真上に射し込んできました。 手をのばせばそのまま登っていけそうな光りの帯です。 あなたはもう二度と振り向いてはくれないでしょうが 私は笑顔をなくさないつもりですよ。 せっかくこの世に生をうけたのですから 笑顔はなくしてはいけないのだとおもうのです。 昨日までの不幸な出来事はもう流れる水にまかせましょう。 今日からは生まれ変わったわたしでいいのだとおもうのです。 新しい夢と希望が私をきっと育ててくれると信じましょう。 あの人がきっとどこかでそんな私を見てるでしょうから・・・・ 夢ドラマはいまスルスルスルと幕があがりましたよ。 どんな物語も主人公は ”わたし”♪ そう考えれば、なんだか明日の訪れが素敵なものにおもわれる。 だから・・・・・頑張れるよ。 きっと・・・・。
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