おはなはんの日記

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ものがたり
2004年12月03日(金)

柔らかな陽射しの下であなたのことを考えていました
どうすればあなたに手が届くのだろうか・・・と。
生まれたばかりの白い花を二〜三本ガラスの瓶にさしました。
すこしばかり明るさが戻ったような気がしたのです。
そうです。あなたがいなくなった朝のあの時間がまた巡ってくるわ。

木枯らしがようやく目をさましたようです。
六甲山のてっぺんから私をめがけて吹いてくるような夕暮れどき。
マフラーをキリリと巻いて歩いています。
昨日までははなれず付いてきてくれた、あなたはもういません。
この冬は凍えるほどに寒々しいものになるはずですね。きっと。

ふと夜空を見上げてみると。
雲のあいだから一筋、月明かりがこぼれてきました。
それはとても暖かいオレンジの光りの帯になって
私の真上に射し込んできました。
手をのばせばそのまま登っていけそうな光りの帯です。

あなたはもう二度と振り向いてはくれないでしょうが
私は笑顔をなくさないつもりですよ。
せっかくこの世に生をうけたのですから
笑顔はなくしてはいけないのだとおもうのです。

昨日までの不幸な出来事はもう流れる水にまかせましょう。
今日からは生まれ変わったわたしでいいのだとおもうのです。
新しい夢と希望が私をきっと育ててくれると信じましょう。

あの人がきっとどこかでそんな私を見てるでしょうから・・・・
夢ドラマはいまスルスルスルと幕があがりましたよ。
どんな物語も主人公は ”わたし”♪
そう考えれば、なんだか明日の訪れが素敵なものにおもわれる。

だから・・・・・頑張れるよ。
きっと・・・・。





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