Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年08月11日(月) 命とは

というテーマで朝日新聞に何か載っていた。ふと、このテーマで僕に何がかけるのだろう、と思った。

ちょっと考えて思いついたことを書いてみようと思う。とても朝日新聞の偉い人に出せるような内容ではないが…。

命は、概念である。漠然と生物全体が共有するものというのを一言で表したものだと思う。辞書によると

生物が生きている限り持続している肉体や精神の活動を支える根源の包括的な呼称。〔一瞬一瞬生きることの繰返しとして とらえられる緊張の持続であり、客観的には有限であるものが、主体的には無限の連続として受け取られる所に、その特徴が有る〕 Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition © Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997

とのことだ。

さすがに辞書とは言え、命という言葉になると哲学的にならざるを得ないのだろう。そういう言葉なのだと思う。

しかし、僕は思う。命というのは、定められた寿命を持った人間が、その人生が価値あるものだと信じたいがために、意図的に作り上げた概念なのではないかと。人間がただそこにいても、それだけでは本来、何の価値もないはずだ。しかし、それが世界でたった一つの命を持っているということになれば、なんとなく価値があるような気がしてくる。そんな概念を作り上げてきたのではないだろうか。

なにもないところに価値を見出す。人間だけができる高度な知能なのかもしれないが、即物的に見れば、それは単なる思い込みである。何もないのだから、そこには価値もないのだ。何もしていなくても価値があるなんて、そんな都合のいい話はないのだ。

研究室にいるといつもボーっとしている。なんだかこれは、やる気以外の問題も関連しているような気がする。だいたい、日記なんて研究とは何の関連もないのに、それでも研究室にいるとなんとなくボーっとしている。なんなんだろうな…。


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