Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年09月19日(金) 物事の考え方

何か物事を考えるとき、比較するというのはとてもよく行われる方法だ。そして、価値の判断をする。教育は詰め込みとゆとりとどちらがいいのか。ゆとりのある方が人間性が養われるからゆとりのある方がいい。詰め込まない限り学力は身につかないから、詰め込み教育の方がいい。意見はいろいろだが、比較していることは確かだ。

それはいいのだが、そのあとが気になる。意見を述べる場合は、大抵自分の支持する意見というのがあって、それについて述べる場合が多い。その場合、自分の支持する意見と違う意見を否定しようとするのだ。比較の対象になっているということはそちらにもよい点があるということだから、そうやって一概に否定するのは問題だと思う。ただ、そうでもしないと物事が先に進まないのも確かだ。それぞれが強く主張しあっている以上、止揚は期待できないのだと思う。どうせ、双方のよい点だけを採用するなんてことはできないだろうし。世の中にはトレードオフだとか二律背反だとか言われる事象がとても多い。みんな、そんな考え方に慣れきっていると言ってもいい。平たく言えば、「いいこともあれば悪いこともある」という考え方だ。事実、トレードオフの関係にあるかどうかということとは別にして、初めからトレードオフの関係を仮定している場合が多いと思う。そして、それは大抵の場合、正しい。間違っている場合もあるだろうが、大きな問題ではあるまい。

まあ、要するに、どうしてこう、物事に白黒つけたがるかなあ、ということだ。


 < 過去  目次  未来 >


Seak [MAIL]

My追加