僕の授業に古武術研究家甲野善紀先生のお弟子さんで、自身雛聲會という稽古場を開いている岸さん、介護の専門家岡田さんが来てくれました。
今回は定期演奏会を10月に控えて僕も生徒も余裕のない中だったので、せっかくの彼等の助言も落ちついて吟味することが出来ませんでした。
授業が終わって同僚の吉澤先生(彼女は箏、胡弓、三弦奏者でもあり真影流の古武道の稽古にも励まれている)を囲んで、古武術の技や介護への応用を実践しました、盲人に必要と思われる身体操法を今秋、講習会を開いてやろうという事になりました、僕も未だ知らないのですが、路上を想定した受身、我々健常者にも必要な真っ暗闇での回りの把握のし方など古武術が伝える技を伝えていただきたいと思っています。 この真っ暗闇での回りの把握のし方は古典お囃子の稽古で暗闇で小鼓を合図なしで打ち合うのに似ていると思いました。
終了後彼等と軽く食事をしながら話しがはずみ、その後の稽古に遅れて生徒すまなかった・・・けれど今の介護の世界の話や甲野先生の技に対し物理学の権威が難癖をつけるけれども現実に介護のために応用している古武術の技が目の前に展開され、上体起こしや床に坐っている人を起こす"添え立ち"、椅子に座っている人を抱き上げる"浮取"等を解説しながらの実演はモデルの人の感想も「今までに感じたことのない力だった」これらは科学的な分析も進みつつあるのですが、要するに新たな事象には己の物差しで計って否定する昨今のプロ野球機構の古い連中によく似ていて、どこの世界にもこういう輩がいるもんです。みたいな話しで盛り上がりました。
甲野せんせいの松聲館
筑波大学附属盲学校の卒業生河合純一さん銀メダル、まじん先生こと寺西先生のことが静岡新聞に掲載されています。
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