2004年10月23日(土) |
古武術と太鼓操法の気付き4 |
【イチロウ選手に見る支点の移動】 先日NHKでインタビューに答えてましたね「背骨を意識したらバットが寝たんです。」これ凄く大事な事を言ったと思う。振り子打法は大リーグに移ってかなり変化しているように思える、初期の頃は股が合って両足が閉じていた(これは甲野善紀先生が桐朋のバスケット部に教えた瞬間移動の術理によく似ている。
現在の打法は左足から右足に移動しながら、回転運動ではなく古武術で言うところの【骨を割る】という術理理のように見える、ただしこれは甲野先生の術受けたり研究者と共に稽古してみないと外から見ていても一切解らないと思う。この足の移動が【足裏の垂直離陸】という術にかなり近いと思えるのだ、そして彼の言う「背骨を意識して」というのは腰の回転運動ではなく、背骨と肋骨、肩甲骨、鎖骨を順番に割っているという術理で解説できるのではなかろうか?
そして、これは太鼓奏法にも言えるのだけれども【空中支点】なるものが自在に移動しているのではないかと思った。術理としての【井桁崩し】から言うと、支点が移動しているようで実は瞬間全支点が動いた結果ではなかろうかと気がついたのだ(指の関節も含め)。
これは太鼓操法(操法と書いた時は古武術を応用した奏法のこと)でも言える、足は踏ん張らない肩より後方の撥を持った腕で溜めないそして身体を捻らないという【3要素】と捻るにというのは故障の元、最近甲野先生が言っている追い越し禁止は上腕が前腕を追い越して(肩を支点にした結果)など太鼓操法にも当てはまる、そしてこの事に何時気がついたかは次回に書きます。
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