2008年10月18日(土) |
深く感じ入った遊行期(ゆぎょうき)の門 五木寛之著 |

遊行の門をすべての人は還って行く・・・古代のインドには、人生を四つに分ける思想があった。
「学生期(がくしょうき)」・・世間に生きるすべを学ぶ時期
「家住期(かじゅうき)」・・・大人になり結婚し子育てをし、仕事に燃える
「林住期(りんじゅうき)」・・子育ても終わりリタイアして、人生を振向く
「遊行期(ゆぎょうき)」・・・人生最後の締めくくりの大事な時期
生まれて人生の遊びに疲れ、やがて子供の心に還り静かに消えなければならない。
青春を過ぎ、朱夏を過ぎ、白秋を過ぎ、玄冬に到る・・「玄冬」こそ遊行期である。 人生の旅も行きっぱなしではない、必ず旅立ったら帰るのである。下山してこそ登山である。
この世に生を受けた人間は、ちゃんと世を去ってこそ人生である。
「玄冬」はただ薄暗く淋しい冬枯れの季節ではない・・・・玄とは玄米の玄であり、くろいと言う意味と同時に「幽玄の世界に回帰」する事を意味する。
「遊行」とは・・・如何なるものか?死に場所を求めて当ても無く彷徨う時期ではない・・・子供の頃に戻り遊び疲れるまで遊ぶ時期なのである。
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば
わが身さえこそゆるがるれ
人は生きているだけで価値がある。不安なこころを支える言葉。
[目次] [遊行の門] 遊行の門をくぐって 命のねうち 一億総うつ時代の遊び方 人生の友を見つける ブッダの遊行期 遊び心で生きる季節
この世は地獄か極楽か 家柄という格差 金持ちになる条件とは 地球温暖化を楽しむ 今は幸せか? 格差社会が崩壊する日 イジメの時代に生きて この世は地獄だと思うとき
鬱の時代の歩き方 心なえる日々 引きこもり、二ートは「うつの文化」 時代は魂と向き合う 疑心暗鬼がウツの本質 明るさとと暗さは人生のパートナー
今日一日を生きる 今日一日の命と思う アンチよりエンジョイ・エイジング 年をとることの面白さ いつか世を去るときが来る どこへ・・・どうかえるのか?
『死に方用意』のすばらしいあの世に行く覚悟を教える本です。 さー『死に方用意』に向け懸命に生きることにしよう!!!
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