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■ 面接試験当日
ついに面接の日。
大胆にマイカーで出かけて 面接終わったら、即遊びに行けるよう 着替えを車に仕込んで出発。 さすがに道は混む時間だし 遅刻は絶対まずいので早めに出かけて 早く着きすぎて途方に暮れる。
面接は9時半集合と言われて 早すぎても迷惑かなと5分前に到着。 挨拶をしてお部屋に通される。 先客3人。全員一目見てだいぶ年上。 皆さん、私を見て驚いてるのがよくわかる。
面接に呼ばれたのは私だけじゃなかった。 まさかこの中から選考? でも4人という微妙な人数は いくつかある学校に振り分けるには ちょうどいい感じ。 お互いを探るように話す。
若いよね?と聞かれて卒後7年目と言ったら もっと若いかと思ったと言われる。 希望してたの?と聞かれて 「いつかやりたいとは思ってたけど 思ってただけで、年末に思い立って いきなり部長室に教員になりたいと 直談判に行ったら思いがけず面接に呼ばれた」 と答える。
その答えを聞いて驚く皆さん。 1人は「私は3年続けて転勤希望を書いて 今年やっと面接までこぎつけた。 年末に言い出してすぐ面接?」 ・・・しまった。でも本当の事だし。 もう1人は「そんな直談判するほど 強い動機なんてない。 先輩が行ったしって感じなんだけど」 ・・・そんな簡単なもの? 臨床ドロップアウト組も多いらしい というのは本当なんだろうか???
話題は給料へ。 技術職じゃなくなるので基本給が変わる。 夜勤手当も看護業務手当てもなくなるから 確実に減収なんだけど問題はその程度。 私は若いから差し引き 5千円程度しか変わらないらしい。 卒後10年なんてとっくに越してる お姉さん方はひと月で万単位の減収。 結構シビア。 多分一緒に働くのはこの年代の人達で 最悪、来年私の後に来る新しい教員も この世代・・・。
面接は1人20分。見事にきっかり20分。 面接室に入って椅子に坐るなり 椅子のキャスターが転がって 椅子から落ちそうになる。 面接官は笑ってる。笑い事じゃない。 ストッパーぐらいかけとけよ。 結果的には「つかみはOK」の状態。
どんな教員になりたいかとかいう類の ふつーの質問に混じって 根本の看護婦の志望動機も聞かれる。 後は臨床で楽しかった事や苦しかった事。 ある人は「最近の若い人についてどう思うか」 と聞かれたらしい。 が、私には「その若さで、 これから臨床家として脂が乗ってくる時期に なぜ教員を目指すのか」という質問が出される。
何度も自分を若いと評価される。 自分では若さはビハインドとは思ってない。 看護観はそれなりにしっかりしてる。 意欲も有るし問題意識も持ってる。 看護の楽しさは十分にわかって それを人に伝える力量も備わってると思ってる。 教育は全て経験に裏打ちされるものではないし 卒後5年という条件はクリアしてる。 医者は卒後5年前後で大学院に戻ったりするし 看護分野でも同世代の助手はいる。
経験を積む事で自分が辞書のようになり 何もかも知ってる必要はない。 わからないときはこう調べたらいいとか 考え方の道筋だけ提示できたら 後は学生が自分で成長するのが本来の姿。
面接が終わって、喫茶店で着替える。 地味地味の妹のリクルートスーツから 綿のレースのストールに春コート 細身のパンツとブーツという 若者らしい格好に戻って大丸へ。 平日に買い物なんてあと何回できるやろう。
お目当てはスーツ。 今までちゃんとしたスーツは持ってない。 教員になったら実習打ち合わせとか きちんとしなきゃいけない 大人シュチエーションは増える。 入学式もあるから学生はおろか 学生の家族の前でも ちゃんとしておかないといけない。 頑張らないと完全に学生に見られる。 賢そうに見えるスーツを買おう。 で、ベージュのパンツスーツお買い上げ。
頭の中でスーツを着てカッコよく キビキビ仕事してる私が出来上がってる。 授業もパソコンでパワーポイントとか OA機器を見事に使いこなして なんてステキなお姉さん。 でも、休みの日はライブハウスで Tシャツにジーンズで酒飲んで騒いでるのだ。 冬はスノボだし。
現実はそんな感じで。
2003年03月12日(水)
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