 |
 |
■■■
■■
■ 教員に必要な資質
昨日の面接の報告がてら部長室へ。
ちょうど部長が1人でいて 私がドアのところに来たのを すぐに見つけて「あら、どうだった?」 と声がかかる。 「緊張しました〜」って答えたら 「面接官は何人いた?」 「何を聞かれた?」とか 部長がどんどん質問してくる。 今日も部長がヒマしてる時に来たらしい。 ヒマな時は色々話してくれる部長。
気になってた事を質問。 「全部で4人面接したんですけど あの中から誰かが選ばれるんですか?」 「私は上に当院から2人出せないかと 言われたから2人推薦したのよ。」 という事はやっぱり採用前提の面接? 「あと、まだ若いのにみたいな事を くりかえし言われました。」 「はぁ?誰がそんな事言ったの?」 「面接官の〇〇さんです・・・。」 私、チクらされてる気分。 「あなた5年は越してるのよね?」 「そうですけど・・・。」
部長は続ける。 「私は臨床を4年やって教員になりました。 下調べは大変だったけど、 臨床経験が浅いという理由で 困った事はなかったように思います。 進学コースの学生さんなんて 本当に経験が豊富で私が知らない事も どんどん質問してくるけど、肩肘はらずに 「わかりません」って言えばいい。 で、一緒に調べたらいいのよ。 演習の指導してても、知らない事聞かれて 授業途中で教員室に戻って 他の先生に聞いた事もあったわよ。 上の先生に「あなた、今ここにいて 学生はどうしてるの?」って聞かれたから 「演習室で騒いでますよ」って答えたの。 何とかなるのよ、あはははは。」 カッコよすぎる。
「学問なんて学生さんは本見て 勝手に勉強するんだから 教員には教科書には載ってない 看護の楽しさを語れる人であってほしい。 いつも原点を大切に、知識を伝えるよりは 物の考え方を示して欲しい。 人の前に立つ人なんだから ただの教えたがりだけでは私は推薦はしない。 その辺のところを大事にして この先、頑張ってもらえたらと思いますよ」
とても元気が出た。 私が部長と同じ器だとは思わないけど 部長の話を聞く限りでは 私も教員としてやっていけそうに思う。 だいたい、上の提示する 「臨床経験5年以上」という基本ラインは クリアできてるんだから 後は経験何年だろうがスタートラインは一緒。 経験年数が何年あろうが 漫然とすごしてればただ時間が過ぎただけ。 私は私の7年足らずのキャリアを それなりに濃いものだったと思ってる。
みんな恐れてる部長だけど きちんと話せば本当に勉強になる。 緊張はするけど得るモノは大きいから 部長と話すのは好き。 部長は部長で自分がビシバシ物を言うから 周りが恐れてる事も自分でわかってる。 それを厭わないぐらい 強い動機をもって自分に近づいてくる相手には 実は懐の深い人なのかもしれない。
ちっこいけど、どこまでもカッコいい部長。 話を聞いて貰えるだけでもありがたいし この人がそれなりに見込みをつけて 私を推薦してくれたんだから きっと私はやっていける。という自信もある。 人に自信を与える事ができるってすごい事。 むかし、臨床指導者の会で 「皆さん、思うようにやってみて下さい。 責任は私がとります」と言った部長。 自分に自信があって、相手を信用してないと 絶対にいえない言葉だと思う。
あんな風になりたい。
2003年03月13日(木)
|
|
 |