届かないから、手を伸ばすんだ。

『それでも、救われるのよ』

彼女の言葉に、思わず涙が出そうになった。
きっとあたしには、彼女の愛を計りしる事は出来ない。
どれだけ深い想いを、一人抱えてるのか。
あたしが想像してたよりもっと、彼女は強かった。

ねぇ、寂しくて、寂しくて、耐えられそうにない。
もうあたし、抜け出してもイイかな?
あたしには彼を想い続ける程の勇気なんてないよ。

好きだよ、ホントはね、今でも。
あなたの事考えるだけで、涙が出てくる。
想いは、前と、全然変わらないのに。

あたし、間違ってる?
でももう、怖いよ。
好きでいるのが、怖い。

彼の言葉に一喜一憂して、笑って泣いて。
彼好みのヒトになりたくて、必死になって。
おかしいね。


届くわけないって、解ってるくせに。


好きだなんて、思えば思う程、気が狂いそうになる。
例えば彼を殺したら、彼はあたしだけを見てくれるの?
そんなバカな想像が頭を過るんだ。

誰よりも大切で。
何よりも失いたくなくて。
どうしても手に入れたくて。
抱き締めて欲しくて。
傍にいたくて。

この気持ち、どーしていいか解んないの。
ただね、ただ、好き。
大好き。
世界中の誰よりも愛しい。

気持ちは前と、変わってないんだよ。
だけど、だけど、もう。
このままだと、バランスを失いそうなの。
だから、ね、堕ちる前に。

さよならを云いたい。

きっと、そんな日が来るよ。
云える時が来る。
きっとね、もうすぐ。
2003年04月11日(金)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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