平素に在り

2003年01月27日(月) 不機嫌な社会

木曜から妻が風邪(インフルエンザ?)でダウンし、
未だ治らない。おかげで家事と子供の世話で毎日が過ぎていく。

通勤から疎くなり、たまの通院で都会に出るのだが、
「不機嫌な出来事」に良く出会う。
といってもたいしたことではない。
電車のなかで、目の前の空いた席に横からおばさんに座られたり、
すれ違いざまに、肩が触れて舌打ちをされたり・・・

つまり、ちょっとしたマナーのようなものが欠けているために、
非常に不愉快に感じるし、おかげでこっちも「不機嫌」になる。

停滞する経済、高い失業率、下がる給料、理不尽な事故
政治家の不正・・・閉塞感漂う世相。
そんな雰囲気が人々の心をささくれ立たせ、
街の中で、「不機嫌」な出来事が増えているのだろうか・・

車に乗れば、マナーの悪いのはいくらでもいるし、
電車のなかでも、口げんかくらいはしょっちゅうある。

問題は、そういった「不機嫌」な人々の不快なマイナスパワー
が、自分にも伝染し「不機嫌」になってしまうことである。

できれば、そういったことは無視し、我関せず通りすぎてしまえば
よいのだが、車で煽られれば煽りかえしたくなるし、
電車でマナー違反があれば、本当に腹が立って文句をいいたくなる。

「不機嫌」になる要素は都会ではいくらでもある。
電車の床に座る若者、酔っ払って大声で話すいい年の大人・・

そんなことにいちいち反応していては、今の東京では
生きていけない。全く無視するしかないのだろう。

逆に、自分から他人に「好い感じ」を与えることで
自分も「いい気分」になれるのだろうか。
老人には席を譲り、車に乗れば先を譲り・・・

少なくとも、かつて気にならなかったことまで
気になりだしている。そうそう、かつてマウイから
東京に帰ったときに感じた「人々の慌しさ」を
4か月休職した今も感じてしまうのだ。

おそらく復帰して1週間もすれば、
雑踏も、目の前の席に割り込んでくるおばさんも
街を闊歩する酔っ払いも慣れてしまい、
自分もいくらかは「不機嫌」な空気を発散させながら
社会生活をおくるのだろう。

でも、もう少し余裕があってもいい。
衣食足りて礼節を知る・・
今の日本は十分衣食足りているのだから
もう少し上品なマナーがあってもいいと思うのだが・・





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こうたろう [MAIL]

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