「 ぜひとも、結婚しなさい。
もし良い妻を得たならば、あなたは幸せになるでしょう。
もし悪い妻を得たならば、あなたは哲学者になるでしょう 」
ソクラテス ( 古代ギリシャの哲学者 )
By all means, marry. If you got a good wife, you'll become happy ; if you got a bad one, you'll become a philosopher.
Socrates
歴史上の証言によると、ソクラテスの奥さんは 「 超悪妻 」 だったらしい。
私は哲学者になどなりたくないので、そっち方面は勘弁を願いたい。
最近、なんとなく付き合ってる感じの女性がいて、容姿や相性は気に入っているが、「 結婚 」 という二文字に到達するかどうかはわからない。
いまのところ、彼女といて 「 哲学的 」 に思案することはないし、性格的にも穏やかで、私とは対照的に節約を尊ぶ家庭的な人柄を備えている。
30代後半なので仕方ないが、結婚願望は強いらしく、早めに 「 結論 」 を出さねば悪いとは思うけれど、こちらとしても、もう少し時間が欲しい。
真面目な女性だけに、「 女遊びが一段落したら、真剣に考えます 」 なんて ジョーク にも泣きそうな顔をされ、不謹慎な自分に反省することしきりだ。
忙しかった仕事も一区切りついたし、ここは、お互いを深く知るために旅行へ出ようという話になり、今週末は一緒に、ゆっくりと過ごす計画にした。
さほど 「 絶不調 」 だというわけでもないが、このところ公私共に芳しくない出来事が続いたので、今回の旅行は 「 厄落とし 」 の目的も含んでいる。
悪い出来事が続く様子を表現して 「 踏んだり蹴ったり 」 という言葉があるけれど、私だけかもしれないが、この言葉には昔から違和感がある。
なぜならば、「 踏んだり蹴ったり 」 しているのは 「 加害者 」 の側であって、ひどい目に遭っている側は 「 踏まれたり蹴られたり 」 しているはずだ。
だから、ロクなことが続かないなんてときには、「 踏まれたり蹴られたり 」 と言ったほうが実態に近いと思うのだが、なんとも日本語は複雑怪奇である。
彼女とお茶をしながら、「 ねぇ、ねぇ、“ 踏んだり蹴ったり ” ってさぁ… 」 と話し掛けたが、先方は、旅行のガイドブックに夢中で無視されてしまった。
彼女の心配事は、近頃の円安傾向で買い物がし難いことと、英語が不得意なので不便するかもしれないという二点に集中しているようだ。
いまから 「 NOVA に行けば、間に合うかなぁ 」 などと仰るので、語学力が云々という以前に、まず 「 新聞を読みましょう 」 と言いたくなってしまう。
どちらかといえば、私を気に入ってくださる女性には、しっかり者のキャリアウーマンタイプが多く、このように 「 おっとり 」 したタイプは少ない。
そんなあたりも可愛くて、ぼちぼちと仲良くしてもらっているのだが、態度の煮え切らない自分に、いつまで我慢してくれるのか、色々と不安はある。
不安といえば、久々のマリンスポーツに張り切りすぎ 「 ギックリ腰 」 にでもならないかと、実は、日頃の運動不足も微妙に気がかりなところだ。
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