| 2007年07月01日(日) |
南の島で ハマ ってきました �� |
「 エレガンス とは、青春期を抜け出したばかりの人間がもつ特権では
ありません。
それは、すでに将来を手に入れた人間がもつ特権なのです 」
ココ・シャネル ( フランスのファッションデザイナー )
Elegance is not the prerogative of those who have just escaped from adolescence, but of those who have already taken possession of their future.
Coco Chanel
日本人は スポーツ に対して、何かと 「 道 」 を付けたがる。
柔道、剣道はもとより、「 野球道 」、「 空手道 」 といった具合だ。
この 「 道 」 という漢字には、道路の他に、方法とか、ルールとか、モラルとか、掟とか、心構えなど、多岐にわたった意味が含まれている。
スポーツ において、欧米人が運動力学など科学的、合理的な練習方法を重視するのに比べ、多くの日本人は精神的な鍛錬、修養を第一に考える。
だから、スポーツ の種目名に 「 道 」 を付けて、この競技に携わる者には、こういった心構えが重要であると、最初に精神論から入っていくのである。
振り返ると私も、気合や根性といった精神的な要因を追求し、その違いが最後には雌雄を分かつ決め手になるものだと、信じて疑わなかった。
私の 「 青春 」 は、そこにあって、それは 「 エレガンス 」 などと対極の位置にある、汗まみれ、泥まみれの中で振り絞る根性の一滴だった。
勝ち負けにこだわらず、優雅に楽しむ レジャー系 の スポーツ において、そんな暑苦しく野暮な 「 道 」 なんぞは、取っ払ったほうがよいのだろう。
ただ、それは 「 人並みに楽しめる レベル 」 に到達した場合の話であって、その過程で障害にぶつかったときは、そのかぎりでない。
年齢的、肉体的な ハンディ を乗り越えて一定の基準に達するか、簡単に諦めて挫折するかの違いは、ここ一番の意地と根性の発揮しどころだ。
3日目、前日よりは少し明るい曇天の中で、相変わらず転んでは起き、起きては転びを繰り返しながら、歯をくいしばって ライン をたぐり寄せる。
みるみる上達する レーオン の背中を追いつつ、いつか 「 エレガンス 」 に海面を走る光景を思い描きながら、ジタバタ と体を動かしていた。
私の座右の銘は 「 意志あれば道あり 」 という言葉で、やり遂げたいという気持ちが強ければ、必ず 「 道 ( 方法 ) 」 は見つかるという教えである。
物事につまずき、やり遂げられないのは、目標に対する意識や、やり遂げたいという信念が弱い証拠であって、それ以外の何者でもない。
思えば若い頃は、特に仕事面で新しい課題や目標に挑戦する機会が多く、一つ一つ乗り越えては、達成感を味わい、次の自信に繋げていた。
けして、何もかも出来るようになったわけではないが、いまは仕事を選べるようになり、気がつけば 「 無理な仕事に挑戦しなくなった 」 かもしれない。
今回の旅行で出会った新鮮で興味深い スポーツ が、錆び付き始めていた自分の挑戦意欲を呼び覚まし、新たな活力を与えてくれた気がしている。
もう1日追加すると、彼女から刺される危険と、このまま帰国せずに居座りたくなる衝動にかられそうなので、先生に深くお礼をし、ビーチ を離れた。
その後、ちょっとだけ、お腹がへこんだ気がする私は、エステ などの効果で魅力的になった彼女に、3日間の不在を詫び、その埋め合わせをした。
贅沢を好まない彼女に、普段は好感を持っているのだけれど、こういう場合は 「 お決まりの プレゼント 」 で償えないから、苦労と工夫が必要になる。
彼女が、「 きれいな海と夕陽、そして、ゆっくり過ごせたのが一番の贅沢 」 と喜んでくれたので安心したが、たしかに、そんな旅だったような気がする。
冒頭の言葉の通り、そんな自然の素晴らしさや、ゆっくり優雅に過ごせる 「 エレガンス 」 な旅の価値は、若い頃には実感できなかっただろう。
( おわり )
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