Tonight 今夜の気分
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2007年07月20日(金) 自分らしい日記を書く難しさ



「 天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず 」

                      福沢 諭吉 ( 武士、思想家、教育者 )

God hasn't made a human being above or below another human being.

                               Yukichi Fukuzawa



しばらく日記が滞った理由は、単に 「 忙しい 」 という事情だけでもない。

ちょっと、自分の書く内容や文体に “ 疑問 ” を感じ始めている。


普通、個人が匿名で書く WEB日記 や ブログ というものは、読者からみて 「 どんな人が書いているのか知らない 」 のが特徴である。

それが私の場合、たとえば友人や、昔の彼女とか、仕事関係の知人とか、なんらかの形で 「 素性をよくご存知の方 」 に、数多く読んでもらっている。

時折、生意気に 「 セミナー 」 なんぞの講師も務めているが、WEB日記 と同様で、聴衆の中には 「 私をよく知る人 」 が多く参加されている。

その際、面識の無い人を対象として話したり、物を書いたりすると、前置きが長くなったり、表現が曖昧だったりしやすいものだ。

逆に、「 俺って、こういう奴じゃん 」 てな具合で話してしまうと、よく知らない相手からは主旨を誤解されたり、人間性を疑われるなんてことも多くなる。


見ず知らずの相手になら、どんな 「 カッコ良い台詞 」 も吐けようものだが、知人が見てるとなると、そうもいかないし、当然、嘘は一切つけない。

また、よく知っている人の中にも 「 読解力のある人、ない人 」 がいて、私の言わんとする主旨を、ちゃんと理解してくれる人と、そうでない人がいる。

たとえば、冒頭の 「 天は人の上に人を作らず 」 の短文を紹介して、私が賛同する文章を記載した場合、読解力の弱い知人は頭を傾げるらしい。

つまり、「 TAKA さんは普段、実力のある者、努力する者、怠け者の間に、格差がつくのは当然と言ってるくせに〜 」 みたいな疑問である。

私生活では 「 実力主義 」 なのに、日記では 「 平等、博愛主義 」 かよと、「 紳士ぶって気取ってんのかしら 」 みたいな誤解も招いているらしい。


もう一度、冒頭の短文をご覧いただきたいのだが、この文章は、無条件に平等を美化しておらず、実力主義、格差主義を否定したものでもない。

よく読むと “ 天は ” と書いてあるはずで、「 天は人の上に人を作らない 」 だけの話であり、当然、「 “ 人は ” 人の上に人を作る 」 のである。

つまり、この文に私が賛同する理由は、「 天が順位をつけたわけでもないのに順位が劣っているのは、アンタ の努力不足なんだよ 」 という意味だ。

そこまで読解力のある人なら、「 なるほど、TAKA さんらしい意見だわ 」 と納得していただけるのだが、平易に読み流されると主旨が伝わらない。

逆に、読解力のない人に合わせて詳細に解説すると、やたら長いばかりで、ちっとも面白くない日記になってしまうので、困ったものである。


実際、この短文は、たとえば TVドラマ なんかで、芽の出ない人、落ちぶれた人を慰めたり、平等、公平といった主張をする場面でよく使われる。

私の解釈では、江戸から明治になり 「 士農工商 」 の身分制度が廃止された時に、「 これからは実力社会だぜ 」 と諭吉翁が諭したと理解している。

やる気のない人は、「 やっても、やらなくても、人の価値は同じ 」 だと、この言葉に救いを求めるが、それは違うのではないかと思うのだ。

どんな家柄でも、学歴でも、職業でも、「 一番になる チャンス 」 は誰にでもあるのだから、せいぜい頑張ろうぜという意味に受け取りたい。

こういった、名言の裏に潜む 「 伏線 」 というものを知らず、自分に都合の良いように解釈する御仁が多いので、曖昧な間接表現は難しいのである。


日記を書いているお仲間の中には、「 天下国家を論じ、世直しをしたい 」 なんて、とてつもなく ドデカイ ことを考えている人もいるらしい。

私の場合は、そんな 「 新興宗教 の パンフレット 」 みたいな謳い文句も、「 ショッカー の世界征服 」 みたいな野望もない。

地球温暖化を防ぎたいなら、「 日記を書かず、PC の電源を落とす 」 ほうが良いし、美しい日本にしたいなら、「 家の前でゴミ掃除 」 すれば良い。

私にとって日記は、私を知る人々への情報発信、近況報告であり、共感をいただけた人々と、また友達になる コミュニケーションツール に過ぎない。

とはいえ、読み返すと 「 カッコ つけ過ぎ 」 な表現やら、反省すべき記述も随所にみられるので、今後は文体を変えてみようかと模索中である。






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