| 2007年10月01日(月) |
郵政民営化がスタート |
「 初めてのことをする時は、いつも ナーバス になります 」
グウェン・フランコン・ディビィーズ ( イギリスの女優 )
I'm always nervous about doing something for the first time.
Gwen Frangcon Davies
この言葉は、彼女が 百一歳 のとき、死期を目前にして語られたものだ。
最後まで粋な台詞を綴ろうとした 「 女優魂 」 には、感服させられる。
10月1日から、ついに “ 初めてのこと ” である 「 郵政民営化 」 が始まることになり、利用者の多くは、やはり “ ナーバス ” になっているらしい。
一部、手数料が値上がりしたり、効率化のために窓口が減らされたりして不便を感じることもあるだろうが、それでも、民営化は実施すべきだった。
長年に亘り、郵政事業に関連する資金は、財投債などを通じて特殊法人や公共事業に使われ、「 行財政の無駄を生む元凶 」 となってきたのだ。
今後は民間企業との競争を通じ、事業の効率化を図りつつ、莫大な資金を民間で活用できるようになるわけで、メリット は デメリット より大きい。
利用者の 「 国営による優遇措置が無くなる懸念 」 も理解できるが、数々の 「 ひづみ 」 を思うと、それは 「 本来あるべき姿 」 ではなかったのだ。
民間企業と同じ土俵に立てば、優遇措置はなくなるが、国庫負担が減るうえに、法人税などの税収入をもたらすことで、国益には プラス となる。
儲かっても法人税を支払わない 「 腐った日本の銀行 」 よりは優良なので、金融機関としての位置付けが損なわれることはない。
当面、他行との連携に問題点はあるが、それも徐々に改善されるだろうし、総資産338兆円の巨大企業なのだから、いくらでも打つ手はある。
よほど無能な経営者が関わらないかぎり、運営上の問題は少ないと思われるが、既存の同業他社、市場との調整だけが、唯一、不安要素といえる。
総資産の3割を占める 「 国債 」 を急激に放出しないことと、アホな国内の銀行より、海外の優秀な金融機関の助言を得ることが、成功の鍵だと思う。
社会保険庁も同じだが、官僚機構と組合の 「 馴れ合い 」 によって、国営、公営の事業は大半に無駄が多く、しかも、不正の温床になっている。
民主党は、自治労など官僚機構、組合を票田に持つことで、郵政民営化や社会保険庁の解体に反対し続ける傍ら、不正情報を政争に利用してきた。
郵政と同時に、社会保険庁も民営化を決めていれば、与党への不信感を防げたはずだが、そこまでは小泉政権も手が回らなかったのだろう。
今後、郵政の民営化が成功を収め、国民の信頼を取り付けるかどうかは、別の特殊法人や、公共事業の民営化に対する判断にも影響が大きい。
支障なく軌道に乗せて、いくら “ 組合擁護 ” の民主党が反対したところで、社会保険庁を解体できる土台をつくることが、国民のためになるだろう。
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