| 2007年11月21日(水) |
改正出入国管理・難民認定法の施行 |
「 どんな国にも、それぞれの法 ( 流儀 ) がある 」
英語のことわざ
Every country has its laws [ fashion ].
English proverb
日本でいう 「 郷に入れば郷に従え 」 と、同じ意味で使われる。
他の土地へ行ったら、その土地の風俗や習慣に従うべきという教えだ。
入管難民法の改正に伴い、16歳以上の外国人に指紋と顔写真の提供を義務付ける新たな入国審査制度が始まった。
例によって、「 人権保護 」 を建前とし、何かあれば国家権力に楯つきたいと狙う左派系新聞や、一部の在日外国人団体から抗議を受けている。
どんな制度にも長所、短所があって、今回の改正による利点は 「 テロリストや犯罪者、不法入国者の確認 」 が、瞬時に判別し易くなったところだ。
弊害としては、来日する外国人の個人情報を集積することで、プライバシーの侵害や、あるいは国における情報管理の責任が増大するところだろう。
不良外国人を水際で排除する必要性と、外国人全体のプライバシーを天秤にかけた場合、前者が優先するとして、今回の措置が導入された。
日弁連は、「 情報の保存期間が不明で、犯罪捜査に際限なく利用される 」 と述べていたが、この抗議については腑に落ちない点が多い。
過去に犯罪行為を行った者、不正を働いた人間の情報は、未来永劫まで保存されるべきであり、それを忘却することに何の意味があるのか。
大部分の人間は、その一生を、犯罪とは無縁のまま過ごすわけであって、「 反社会分子 」 の個人情報など、治安を犠牲にしてまで守る意味はない。
実際、この制度を導入する直前、来日した外国人旅行者に対しアンケート調査を行った結果、約8割が、この措置に 「 賛成 」 と回答している。
何も 「 うしろめたい 」 ところが無い人間にとっては、治安の向上は歓迎に値するもので、指紋を採取されたからといって、何の損失も発生しない。
たとえば、黒人だけを指紋採取するとか、イスラム教徒だけに限定した場合などは 「 人種差別 」 と言われても仕方ないが、まったくそうではない。
すべての外国人から等しくデータを集めると言う意味では、差別どころか、極めて 「 公平な扱い 」 といえるわけで、差別という主張は成立しない。
日本人と外国人の扱いに差があるのは当然で、日本人も外国に行く場合は、粛々と、その国の定めたルールに従う義務を負っている。
他人の家を訪問するとき、氏素性を明らかにし、どこまで、身分証明を求められるかは、一家の主人が決めることで、訪問者に決定権などない。
これは、法務省が 「 日本国の安寧と秩序を守る使命 」 のため、どうしても必要な 「 区別 」 であり、「 差別 」 ではないことを全員が認識すべきだ。
来日外国人による犯罪の急増に悩む日本にとって、今回の法制度改正は画期的な改善策で、反対派の 「 批判 」 より 「 利点 」 に着目したい。
日本は四方を海に囲まれているので、先に指紋採取を始めたアメリカより、本来、不法入国は困難なはずで、この制度を導入する効果は大きい。
事実、導入した初日から、事前登録された約80万人の 「 ブラックリスト 」 に一致する5人の指紋が発見され、彼らの入国を水際で防いだ。
逆にいうと、この制度が無ければ、彼らは易々と入国できていたわけで、我々の日常生活に紛れ込み、不正や犯罪に関わっていた公算が強い。
これを差別だ何だと批判する連中は、「 国家が権力を行使して何かする 」 ことが常に気に入らないだけで、まったく国益になど無関心なのである。
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