Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2008年02月02日(土) 毒ギョーザの次は、腐った羊水か …



「 口のつぐみ方を知るより、話し方を知るほうがたやすい 」

                      トーマス・フラー ( イギリスの聖職者 )

'Tis easier to know how to speak than how to be silent.

                                  Thomas Fuller



いわゆる 「 失言 」 の多い人には、いくつかの原因が考えられる。

思慮に欠ける、知識が浅い、性格的に 「 オッチョコチョイ 」 などの理由だ。


歌手の 倖田 來未 ( 25 ) が、「 35歳以上の妊婦は、羊水が腐っている 」 とラジオ番組で発言したことから、ネット上で非難の声が上がっている。

たぶん “ ウケ狙い ” のジョークだとは思うけれど、素人ではないのだから、自分の発言が及ぼす影響力を鑑み、認識の足りない点を反省すべきだ。

生放送ではなく、事前に収録された番組ということなので、現場のスタッフが優秀なら、事前に不適切な部分を編集することも、十分に可能だったろう。

いづれにせよ、単なる 「 悪ノリ 」 であって、該当する人々を傷つけるなどの 「 悪意 」 があったとは考え難いので、謝れば、許してやって良いと思う。

今回の騒動で得た教訓を活かし、公共の電波に乗せてよい 「 ユーモア 」 と、品性に劣る 「 悪ふざけ 」 の違いを学べれば、大きな成長の糧となる。


芸能人の場合は、面白いことを話し “ ウケる ” という要素が、彼ら自身の価値を大きく左右するので、事実無根の過激なデマも 「 ネタ 」 になる。

政治家も、ある意味 「 人気商売 」 なので、有権者の気を引くために効果的だと思えば、それが事実でも、デマでも、会話に取り入れる習性がある。

慎重な性格だったり、人間的に成熟している政治家の場合は、それなりに言葉を選ぶが、資質の低い政治家だと、どうしても 「 失言 」 が多くなる。

民主党の 管 直人 代表代行は、テレビ朝日の番組に出演した際、自民党の代議士を名指しで 「 利権顔 」 と批判し、物議をかもしているという。

これは 「 失言 」 というより 「 根拠の無い中傷 」 に近く、自民党本部では名誉毀損などの法的措置も視野に入れ、管 氏 の謝罪を求めている。


過去、管 氏 の失言で印象に残っているのは、安倍政権時代、記者団に 『 安倍さんの周囲には “ セフレ ” が多いそうですね 』 と語った事件だ。

びっくり仰天した記者たちが確認したところ、これは、「 性癖に関する醜聞 」 の暴露ではなく、単に、管 氏 の 「 言い間違い 」 だと判明した。

どうやら、「 ○ セレブ [ celeb ] = 著名人、富裕層など 」 と、「 × セフレ [ sex friend ] = 性交渉だけを目的とした友人 」 を混同したらしい。

とんでもない間違いではあるが、“ セフレ ” なんて俗っぽい言葉を 管 氏 が知っているというあたりに、ちょっと親近感をおぼえた一件でもあった。

民主党の目指す 「 政権交代 」 が実現されたら、国会で 『 私の知り合いの セフレ がね … 』 なんて発言があるかもと思えば、少し楽しみでもある。






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