Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2008年03月06日(木) 男女における恋愛観の違い



「 愛は、後悔を封じ込めたボトルの中で生き続ける 」

                          ショーン・オフェーロン ( 作家 )

Love lives in sealed bottles of regret.

                                  Sean Ofaolain



先日、数年前に交際していた女性から、携帯にメールがあった。

仕事帰りに 「 お茶しよう 」 ということになり、待ち合わせ場所へ向かう。


長く生きてると、こういう経験は何度かあるけれど、私も含め男性諸氏は、わざわざ連絡してきたのだから “ なにか艶っぽい予感 ” を感じるものだ。

ところが、十中八九 “ 艶っぽい話は何もない ” もので、相手の女性にしてみれば、「 未練があるなら、電話でそう言うわよ 」 てなもんである。

今回も、それなりの用事 ( 貿易の相談 ) があって話がしたかっただけで、用もないのに “ 自分を捨てた男 ” に会いたいわけがないと言われた。

久しぶりに眺める彼女は美しく魅力的だが、よく考えてみれば、だからこそ交際していたわけだし、もっとよく考えれば、別れたのにも理由がある。

幸か不幸か、私の脳は 「 嫌な記憶は削除 」 される仕組みになっているので、懐かしさも、気まずさもなく、素直に美女との語らいを楽しんできた。


人によって個人差はあるだろうが、一般的に男性は、新しい恋を始めるときに、パソコン でいうと 『 名前を付けて保存 』 することが多い。

メモリー の容量が多ければ、同時に複数を保存しておけるだろうし、新しい フォルダ を増やしたとしても、前の フォルダ の情報は微かに憶えている。

そんな男性に対して、女性の場合は 「 恋 」 を記憶するための スペース が一箇所しかなく、新しい恋を 『 上書き保存 』 する人が多いように思う。

だから、恋をしているときは一途なのだが、新しい恋に上書きされた途端、前の情報は一片も残っておらず、露と消えてしまうのではないだろうか。

そんな男女が再会すると、男性は 「 別れたとは言えど、一度は愛し合った二人なんだし 」 と記憶が蘇るけれど、女性の方は、まるで未練などない。


私も男性なので、やはり 『 名前を付けて保存 』 する派だが、メモリー容量が多い割に CPU の性能が低いようで、「 保存データ 」 が再生できない。

出会った場所、交際した時期や期間、デートをした場所、別れた理由などを断片的には覚えているのだが、「 どんな話をしたのか 」 などが曖昧だ。

もっと情けないのは、「 ファイル名 」 すら忘れているケースで、久しぶりに電話をもらって 「 どちら様でしたっけ 」 などと尋ね、顰蹙を買うこともある。

今回も、「 運命が少し違っていたら、いまごろ二人は結婚していたかもね 」 などと言われ、思わず 「 えっ、そうなんですか! 」 と驚いてしまった。

もし タイムマシン があれば、当時の自分に会いに行き、「 お前、いったい何を言ったんだ 」 と詰問したいが、とりあえず、笑って誤魔化すしかない。






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