2008年04月20日(日) |
有権者が望む次の首相とは |
「 民主主義とは、誰が責任をとるべきかを、人々が自由に選択する
システム である 」
ローレンス・J・ピーター ( カナダの教育学者 )
Democracy is a process by which the people are free to choose the man who will get the blame.
Laurence J. Peter
自分たちの失敗は公的資金で補わせ、儲かっても、利益を還元しない。
無能なだけでなく、倫理観も無い恥知らずが、日本の銀行関係者である。
彼らほど有害ではないけれど、多くの企業が、株価が上がると 「 自分達の努力による賜物 」 と語り、株価が下がれば 「 政府が悪い 」 と悪態をつく。
そういう意味において、知事だとか、総理大臣という立場にある人は、その原因がどこにあろうと、成功していない人々の標的にされやすい。
小泉政権下では、「 最悪の総理 」 と批判し、安倍政権に代わると 「 小泉のほうが良かった 」 と愚痴り、現在は 「 安倍のほうがマシ 」 と語る。
そのような、人生を 「 他責 ( 他人のせい ) 」 にして生きる連中までが納得する宰相は、永遠に現れることがない。
彼らにとって、内閣の支持率が低ければ 「 それみたことか 」 と言い、逆に高ければ 「 大衆は馬鹿 」 と罵るのが常套手段である。
最近、時事通信社が実施した世論調査結果によると、首相にふさわしいと思う政治家は、自民党の 小泉 純一郎 元首相が 21.2%でトップだった。
2位は、16.00%の 麻生 太郎 前幹事長、民主党の 小沢 一郎 代表 は 7.2%で3位、福田 康夫 首相 は 7.1%で4位となっている。
あまりの不人気ぶりに、進退が問われている 福田 首相 だが、政権転覆を目論む 小沢 代表 とは、0.1%の差しかないことが明らかになった。
これは 「 民主党に風が吹いている 」 と言われる中、意外な結果であるが、与野党が逆転し、小沢 政権 になっても、支持率の低いことが予測される。
当然、小沢 代表 以外の民主党議員は、さらに順位が低いわけで、有権者の多くは、選挙戦で民主党を支持しながらも 「 期待はしていない 」 ようだ。
結局、政権与党が代わっても、小泉批判、安倍批判、福田批判を続けてきた人々にとっては、それが 「 小沢 批判 」 に変わるだけのことだ。
冒頭の名言が示すように、自分の力不足には言い訳ばかりし、他責で物を考える人々は、常に 「 誰に責任を押し付ければよいか 」 しか頭に無い。
小泉 氏 自身は再登板を否定しているが、案外、「 アンチ小泉 」 を語っている輩こそ、叩きやすい 「 小泉 再登板 」 を期待しているのかもしれない。
私自身は誰が総理でも良いのだが、中国との取引が太い現状の個人的な思惑から言うと、摩擦の激しい 「 小泉 再登板 」 は、あまり歓迎しない。
いづれにせよ、次の宰相に期待する人も、ただ ケチ をつけるだけの人も、責任の押し付けやすい 「 頼れるタイプ 」 を、支持する傾向にあるようだ。
|