2008年06月03日(火) |
異常者から身を守る 「 ケンカの極意 」 |
「 自分の心を制しない人は、城壁の無い壊れた城のようだ 」
英語の格言
He that halt no rule over his own spirit is like a city that is broken down and without walls.
English proverb
マンションの2件隣りに住む男が、女性を殺し、骨を下水に捨てる。
見ず知らずの小学生を目がけ、殺意を抱いて車のアクセルを踏む。
やむにやまれず犯した罪ではなく、これらは、巷に潜伏する 「 異常者 」 の狂気が、ほんの些細なきっかけで表面化した結果といえる。
いわゆる 「 自分の心を制しない人 」 を弱者として扱い、どこまでも人権を擁護する方々のおかげで、このような事件が後を絶たない。
今日も埼玉県川越市で、拳銃を持ち発砲しつつ立てこもった男が、最後は自分の頭部を撃って絶命するという騒動が起きた。
この男は、16年前に東京都杉並区で医師を誘拐し、身代金3000万円を奪って逮捕され、4年前まで服役した犯歴を持っている。
刑期を勤め上げたのだから、社会生活に溶け込む権利を有してはいるが、それで 「 この男の異常性 」 が払拭されたと思うのは、考えが甘いだろう。
普通の自制心を持つ人間は、よほどの事情がないと犯罪に加担しないわけで、犯罪者の大部分は、その性格に 「 異常性 」 を宿しているものだ。
また、未だ犯罪に手を染めていなくても、性格面に 「 異常性 」 がみられる人物は、そうでない者に比べると、自傷、他傷の可能性が格段に高い。
年間、2万人以上の受刑者が刑務所から出所して、そのうち、1年以内に約一割が、5年以内に約半数が再び罪を犯し、刑務所に戻っている。
犯罪者を除いても、年間3万人以上が自殺し、100人に3人が精神科医の治療を必要としている実態があり、日本は 「 精神病大国 」 である。
けして外見では判別できない、犯罪者、人格障害者などの 「 精神を病み、自制の利かない者 」 が、我々の生活圏内で、何百万人も闊歩している。
誰もが他人事のように 「 最近は物騒な世の中になったね 」 と話すけれど、実際に、凶悪な事件や、異常犯罪に巻き込まれた人の数は少ない。
ただ、統計にはあらわれないし、まだ事件に巻き込まれてもいないが、体で感じる治安状況 ( これを “ 体感治安 ” という ) は、悪くなる一方だ。
それが、いまの日本に住む 「 まっとうな人たち 」 の偽らざる実感であって、警察庁などの発表よりも、治安の現況を明確に示している。
その反面、日本人は昔から 「 判官びいき 」 の性向が強く、弱者を庇うのが大好きで、少しでも他人を色眼鏡でみると、差別だ、偏見だと騒ぎ立てる。
犯罪予備軍や、「 明日の事件の主役 」 が身近にいると知りながら、彼らを監視したり、行動を制限することに、なかなか同意しないのが実情だ。
こんな世の中を渡り歩くには、それなりの 「 サバイバル術 」 を身に付けておくことが肝要で、犯罪者、異常者に対抗できる 力 の保持が望ましい。
ガキの頃からケンカ慣れして 「 暴力の耐性 」 が出来ている我々と違って、特に女性の場合は、「 そんなの無理よ 」 と言う人も多い。
一見、か弱い女性が、腕力に勝る男を撃退するのは困難に思われやすいけれど、ケンカに勝つ極意は、腕力よりも 「 躊躇しないこと 」 にある。
普通、人を殴ったり蹴ったりするときに、少しは躊躇したり、戸惑ったりするものだが、何のためらいもなく攻撃できたら、これほど強いものはない。
腕力が 100 のレベルにある男が、躊躇して 6割 しか出せなければ 60 のパワー、腕力 70 の女性が、満点を発揮すれば 70 のパワーだ。
また、同じ 「 顔を殴る 」 にしても、ケンカ慣れしていない人は、頬の皮膚を殴る程度で、それでは相手にダメージを与えられない。
本気で倒す場合は、頬や顎から鋭角に 「 脳みそをえぐる 」 ように拳を出すのが基本で、できれば、動きを読まれないように、肩を動かさないとよい。
20分もあれば、「 相手が一人なら、9割は “ 戦意を喪失させる ” 術 」 を伝授できるので、これまで数人の女性に手ほどきをしてきた。
この場において、あまり詳しく書きすぎると 「 悪用 」 する人が現れてもいけないので控えるが、とにかく 「 躊躇しない人間 」 はケンカに強い。
昔から、「 生兵法はケガのもと 」 と言って、下手に抵抗しないことを善しとする人もいるが、相手が異常者なら、攻撃したほうが助かる率は高い。
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