Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2008年06月06日(金) 古舘 伊知郎 に、何が “ とり憑いた ” のか



「 情熱は、しばしば最高の利口者を愚か者に変え、最低の馬鹿者を

  利口者にする 」

          フランソワ・ドゥ・ラ・ロシュフコー ( フランスのモラリスト )

Passion often make fools of the wisest men and gives the silliest wisdom.

                     Francois de la Rochehoucauld



報道番組に中立性を求めたのは過去の話で、最近は制約が無いらしい。

ただし、報道機関が中立性を欠くようでは、先進国を名乗る資格も無い。


古舘 伊知郎 が台頭してきたのは、局アナ時代に担当したプロレス中継や、退社後にフリーとして受け持ったF1の中継が秀逸だったことによる。

刻々と状況が変わるスポーツ中継で、ただ様子を伝えるだけでなく、機知に富んだ話術を駆使し、視聴者を飽きさせない表現力は、他に類を見ない。

なんといっても、彼の名前を世間に知らしめたのはスポーツ中継だったが、バラエティから報道まで、活躍の場は幅広く、なんでも器用にこなしていた。

民放のアナウンサーを経験した人物としては初めて、『 NHK 紅白歌合戦 』 の司会にも起用され、テレビ業界には欠かせない顔となる。

2006年4月、そんな彼が 『 報道ステーション 』 の司会に抜擢されたときには、彼を知る多くのファンが、その活躍ぶりに期待した。


他局より約一時間早く 「 ニュース 」 を伝えるため、平日の午後10時から始まる同番組は、前身の 『 ニュース・ステーション 』 から高視聴率だった。

いまも高視聴率を保持しているが、司会者の力量というよりは、いち早く 「 ニュース 」 を観たいという視聴者の要望に、応えている点が大きい。

特に、「 9.11テロ 」 や、最近では 「 四川大地震 」 などの事件、災害が発生した折は、その時間的優位を利用し、視聴者を釘付けにした。

この番組に登板した当初から、彼の 「 変化 」 に気付いた視聴者は多いが、その 「 理由 」 については、数々の推論が飛び交っている。

真相は 「 彼のみぞ知る 」 か、あるいは 「 彼自身も知らない 」 かであり、なんとも言えないが、何らかの 「 変化 」 があったことは間違い無さそうだ。


なかでも、多くの声が寄せられているのは 「 目つきが変だ 」 という指摘で、たしかに、時折 「 意味不明な睨み 」 を見せたり、その様子は尋常でない。

視力の弱い人が、何かを集中して眺めるときにも、「 睨む 」 ような表情をみせたりするので、カメラの方向に 「 カンペ 」 があるという説もあった。

ところが、別の角度を向いているときに 「 睨む 」 こともあるし、睨み方は、ある種の法則に基づいて、意図的に繰り返されている傾向が強い。

ときには、それが長く続くこともあって、肝心の報道内容より、「 一体、彼は何に対して睨んだり、凄んでいるのか 」 が、気になる場面も少なくない。

かと思えば、虚空に視線を漂わせて、「 心、ここにあらず 」 といった表情を浮かべることもあるのだが、いづれにせよ、なんとも不気味な感じである。


4日の放送では、後期高齢者医療制度に関して、制度とは無関係な自民党役員が談笑する映像を流し、「 よく笑ってられるな 」 とコメントしたらしい。

自民党は、古舘 氏 個人ではなく、番組を放映したテレビ朝日を相手取って抗議しているが、これは 「 古舘 氏 自身の悪意 」 もあったように窺える。

どうも 古館 氏 は、この番組を開始してから 「 左傾化 」 が進み、反自民、反政府の思想が、随所に見え隠れするようになった。

前述した 「 睨み 」 も、特に、政府絡みの話題で集中的に現れ、その手の話題を報じる際は、番組の冒頭、ニュース映像を流す前から睨んでいる。

その表情は、何かに 「 とり憑かれた 」、「 洗脳された 」 ような不気味さを湛え、眺めていると、一種異様な雰囲気を醸し出しているかのようだ。


原則として、報道番組は 「 中立性 」 を保つべきだが、この番組は前任の 久米 宏 氏 も 「 主観的なコメント 」 を発信し、それを特徴としてきた。

ただ、久米 氏 の場合は、「 あからさまな偏重 」 を見せなかったし、いかに深刻な話題でも、視聴者 ( カメラ ) に凄んだり、睨んだりしなかった。

主観を交えたコメントも、それは映像の後で補足され、古舘 氏 のように、映像を見せる前から 「 視聴者に先入観を植え付ける 」 ことはなかった。

私の周囲には ( 私も含め )、過去、「 古館 氏 を優秀なアナウンサーとして評価していたのに、考えが変わった 」 という者が少なくない。

彼が、「 洗脳された 」 のか、「 精神を病んだ 」 のか、「 ヤキが回った 」 のかは定かでないが、いづれにせよ、早く降板してほしいと思う。






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