Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2008年07月08日(火) 動き始めた 「 北朝鮮の手先 」



「 どんな決断の場においても、正しいことをするのが最善の策で、

  間違ったことをするのが2番目に良い策で、何もしないことが

  最悪の策である 」

          セオドア・ルーズベルト ( アメリカ合衆国第26代大統領 )

In any moment of decision the best thing you can do is the right thing, the next best thing is the wrong thing, and the worst thing you can do is nothing.

                              Theodore Roosevelt



以前、大阪府職員の給与カットを示す 橋下 知事 に、代表者が激昂した。

彼は、大声で 「 私が何か悪いことをしましたか 」 と、知事 に詰め寄った。


おそらく、この人は 「 何もしなかったこと 」 を “ 善 ” と捉え、幾多の問題を放置してきたことを “ 悪 ” と捉える 府民、知事 とは、発想の根本が違う。

いかにも 「 公務員的 」 という感じではあるが、民間企業の中においても、「 何もしないこと 」 を “ 悪 ” だと認識できない人は、いくらでもいる。

不正を働かない地道な態度は立派だが、「 ただ、そこに存在するだけ 」 で、情熱をもって何かをやり遂げようとする意思がなければ、無用の人だ。

たとえ誤りでも、前向きで情熱的な行動から生じた ミス を、何もしなかった人間に批判する資格はないことを、ルーズベルト の名言は教えている。

公務員も、民間人も、評価は 「 加点法 」 で行うことが望ましく、ネガティブな 「 減点法 」 では、失敗を恐れ “ 何もしない無価値な連中 ” を増やす。


2002年、小泉 総理 は 「 日朝首脳会談 」 で、歴史的な成果を挙げたが、いまにして思えば、そこに数々の ミス や、誤りがあったことも事実だろう。

最大の ミス は、「 拉致被害者全員の帰国 」 を強く要求しなかったことと、北朝鮮による 「 主権侵害 」 を主張しなかったことだ。

当時、日本政府が要求したのは、帰国でなく 「 拉致被害者の安否情報 」 で、安否情報を明らかにすれば、国交正常化交渉を再開すると約束した。

また、国家防衛の観点から 「 日本の領土で起きた拉致は、単なる誘拐でなく、主権の侵害だ 」 という主張を怠った為、優位に交渉できなかった。

当時、一部の政治家やメディアは、それを指摘し、批判していたけれども、しかし、小泉 訪朝 まで、彼らが 「 何もしなかった 」 ことのほうが問題だ。


あのとき、日本の主権を侵害した拉致という “ 犯罪行為 ” を言及し、もっと強硬に 「 返せ 」 と要求していれば、その後の展開も違っていただろう。

北朝鮮側からすると、日本は単に 「 安否情報 」 を求めただけなのだから、それに回答 ( 嘘も多いが ) したことで、「 拉致問題は解決 」 と主張する。

安否情報の確認は、拉致問題の 「 前進 」 ではあるけれど、「 解決 」 とは言い難いわけで、それしか要求しなかった政府の対応は、明らかに誤りだ。

一方、北朝鮮側の ミス は、横田 めぐみ さん が 「 死亡したという嘘 」 を、日本国民が見破り、これほど怒るという計算ができなかった点だろう。

その後の拉致問題に関する交渉が難航している理由も、当時の、日朝の指導者と外交官による 「 判断ミス 」 が影響しているとみて、間違いない。


自民党 の 加藤 紘一 元幹事長 が、日本BS放送の番組に出演した際に、曽我 ひとみ さん らを北朝鮮に 「 戻すべきだった 」 と発言した。

一時帰国の約束を破棄し、永住帰国への方針転換を主導した 安倍 氏 ( 前首相、当時は官房副長官 ) の対応も、「 誤り 」 だと批判している。

最近、日朝間交渉が停滞し、拉致問題が進展していないことへの苦言とも取れるが、この発言に、家族会でなくとも、憤りを感じる国民は多いだろう。

加藤 氏 や、山崎 拓 氏 は、小泉 氏、安倍 氏 を 「 拉致の政治利用だ 」 と批判するが、「 では、貴方は何の貢献をしたのか 」 と問いたい。

小泉 首相 以前の総理が、どうして 「 拉致解決に動かなかったか 」 という理由は、阻む政治家がいたからで、それが誰なのか、明かされつつある。






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