2008年07月14日(月) |
「 教師が バカ 」 より、「 親が バカ 」 なほうが不幸 |
「 子供というものは、天性の物真似上手である。 親が必死になって
良いマナーを教えようとするのに、親の真似をしてしまうんだから 」
英語のジョーク
Children are natural mimics ; they act like their parents in spite of every attempt to teach them good manners.
English joke
概ね、鳶 ( とんび ) は 鳶 の子を産み、鷹 ( たか ) は 鷹 の子を産む。
だから 「 鳶 が 鷹 を産む ( 馬鹿な親が優秀な子を持つ ) 」 ことは珍しい。
大分県の教員採用試験を巡る汚職事件で、県PTA連合会は、情報開示や早期の信頼回復などを求める要望書を、県教育委員会に提出した。
児童、生徒の中には、「 先生もお金を払っているんじゃないの 」 と、教師に問い掛ける子供もいて、教師の犯罪をどう説明すべきか、対応が難しい。
要望書は 「 教育現場への不信感は計り知れない 」 とした上で、「 合格の水準に達しない教師に教えられた子供が最大の被害者 」 と強調している。
ここまでは問題ないが、ただ、「 大分県の子供の学力に向上がみられない原因も、ここにあるのではないかと思う 」 という指摘は、どうかと思う。
自分の子供の学力に不安を感じるのならば、親が何らかの手を打つべきであり、すべてを 「 学校まかせ 」 にする親の資質も、大いに疑問である。
もちろん、不正は許されることでないし、それが教育現場で起きている点について憤りを感じる心情は、とても理解できる。
ただし、教員採用試験における合否の差が、受け持った児童、生徒たちの学力差に直結するかというと、そこのところは疑問だ。
特に、中学生ぐらいまでは、教師の出来、不出来よりも、親の知性や人柄、教育方針、生活環境などの与える影響のほうが、子供の学力を左右する。
自分の子供に賢くなってほしかったら、親が 「 模範 」 を示すのが一番で、そのような親の下で育った子供は、概ね、水準以上の成績を取れる。
逆に、いくら優秀な教師が指導しても、「 バカ親 」、「 ダメ親 」 の下で育つ子供は、学力や生活態度に “ 問題 ” を抱えていることが多い。
昔から、バカな子供をみれば 「 親の顔が見たいよ 」 などと言うが、実際に親の姿をみると、「 あぁ、なるほどね 」 と思えるケースもある。
近頃、流行する 「 モンスターペアレント 」 のように、学校へ理不尽な要求を押し付ける親や、過保護な親、逆に、育児放棄する親など、バカ親はいる。
あるいは、真面目に働かぬ親、我慢や忍耐に欠ける親など、本人に自覚はないが、その態度が 「 子供に悪影響を及ぼしている親 」 も増えてきた。
最近の教師に不満があるのは、彼ら自身の学力よりも、日教組などによる偏った戦後教育の植え付けや、左翼的な洗脳に関するところが大きい。
不正を糾弾するのは悪いことでないが、マトモな子供を育てたければ、親が模範的な行動を示すことと、偏重的でない教育を施すことが肝要だろう。
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