Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2008年08月10日(日) 蔓延する 「 新型うつ病 」 の人たち



「 もし、君が100歳まで生きるとしたら、僕は100歳マイナス一日まで

  生きたいな。

  そうすれば、君なしで生きなくてもすむからね 」

               アラン・アレクサンダー・ミルン ( イギリスの作家 )

If you live to be a hundred, I want to live to be a hundred minus one day so I never have to live without you.

                             Alan Alexander Milne



ミルン の名を聞いても、『 くまのプーさん 』 の原作者と知る人は少ない。

また、「 プー 」 の台詞に、このような愛の名言が多いことも意外な事実だ。


最近は、「 新型うつ病 」 なるものが蔓延しており、特に、20代から30代にかけての若年層で多くみられ、うつ病全体の4割近くを占めるらしい。

元来、うつ病といえば、几帳面で気が弱く、気分が落ち込んでは自己嫌悪に陥りやすいため、そこから自殺に至る症例が多いことで知られている。

それに対し 「 新型うつ病 」 は、仕事中だけが “ うつ状態 ” で、帰宅後や休日は普段どおり、何事もなかったかの如く、活発に過ごせるようだ。

どちらも “ 自己中心的 ” な面で変わりはないが、従来型は 「 自己嫌悪 」 が強いのに対し、新型は 「 周囲や社会に攻撃的 」 な特徴がある。

病気を理由に会社はサボるが、ブログの更新や趣味の活動は休まないなど、「 会社や同僚にかける迷惑を感じない 」 のも、新型の大きな特徴だ。


子供を愛する親や、恋人のいる男女は 「 自分のことは二の次で、命がけで誰かを愛する 」 という感情が芽生えやすく、それこそが真実の愛となる。

言い換えれば、自分以外の誰かを、自分以上に大切に想っているかぎり、けして自己中心的な思考には陥らず、“ うつ ” な気分にもなり難い。

現代社会で 「 うつ病 」 が蔓延した背景には、各個性を尊重し過ぎた結果、集団的アイデンティティが軽視され、帰属意識が後退した実情がある。

自分の所属する企業や、組織、社会、国家などに貢献すべきであるという意識が薄くなったことは、家族や友人を想う気持ちまでも喪失させた。

周囲への関心が低い社会では、すべて 「 自分にとって得か損か 」 という概念しかなく、自己愛の強い人格障害者、うつ病患者が生まれやすい。


今夜、冒頭に掲げた名言は、彼女が英語版の 『 くまのプーさん 』 を読んでいたのを借りて読み、そこから拝借させてもらった。

たしか昨年も同じだったと記憶しているが、この彼女は旅行の直前になると慌てて英語を勉強し始め、帰ると止めてしまう習性があるようだ。

今年は仕事の都合で、少し遅めの夏期休暇となったが、来週から二週間の予定で、のんびりとリゾート気分を満喫するつもりである。

自分とは性格も違うし、どうにも “ ボヤっとした女性 ” だけれど、自分以上に大切に想える人なので、近いうちに結婚したいとは思っている。

問題は、他にも 「 自分以上に大切と想う女性 」 が何人か思い当たることで、そういう存在が無いのも困るが、多すぎるのも厄介なものである。






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