左近日記
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2003年03月11日(火) 連続小説「欲情温泉」(うそ)

こんばんわ、藤原左近です。
タイトルでいきなりはずしましたね。失礼。
では昨日の続きを。
また撃沈してしまったらごめんなさいね。



さて。
首尾よくコトを済ませて。
しかし夕食の時間までもう少しあります。
おこたでテレビ見てるのもいいけど、まだ制覇していないお風呂があります。
「行ってみようか?」
「そうだね、もうちょっと時間あるし」



てなわけで、再びお風呂探訪の旅へ。



さっきから何度も空いているかどうかを確認しに行っていた、
ちょいと大きなお風呂を見に行ったらば。
なんとタイミングよく空いていました。



「おおぅ、空いてるぞぉ」
「らっきーっ!!」



いざ突入。
いままでのお風呂とはまたちょっと違ったしつらいになっていて、
広さも十分。
二人してきっちりと洗ってから(笑)、
のんびりと手足を伸ばして入浴。



「・・・ふぅ」
二人同時に心からのためいき。
えっちするのももちろんいいけど、
こうして二人であったかいお湯につかるのも最高。



お隣にある、さっきワタシたちが入った貸切のお風呂から、話し声がかすかに。
「あ、話し声が聞こえる」
「結構聞こえるもんだね」
「んじゃ、やらせで声でも出す?」



馬鹿なことばっかり言ってますね、ワタシたちったらまったく。



「いいじゃないか・・・・ほらもうこんなになってるよ」
「んもう・・・・だめだってば・・・」
「ちょっとだけだって・・・・・」
「だめ・・・・・・あ」



実際のところ、くっついてにこにこしながらつかってるだけなんですけど。
ちなみに先程の台詞はすべてカレの発言です。
さすがに皆さんが使うお風呂であんまりさかった真似はしたくないので。
お湯を汚してはいけませんよ。



ある意味非常に堪能して、上がりました。
お部屋に戻ったら、お夕食の時間。
部屋出しで夕ご飯はお願いしてましたので、
旅館の方が持ってきてくれました。



長方形のおこたの上に、乗り切らないくらいの食べ物。
ああ贅沢。



旅館の方が退室されて、いよいよ二人っきりの、夢にまで見た夕食。



ちいさなワイングラスに入った、食前酒の赤ワイン。
とりあえず乾杯して。



煮えるすき焼き鍋。
あつあつの土瓶蒸し。
ふっくらと煮えた煮物。
鮎の塩焼き、鯉のお刺身。
華やかに盛り付けられた酒肴。
どれから食べていいやら迷いまくるけど。
とりあえず、赤ワインをぐいっと空けてから、
こっそり持ち込んだ「さらりとした梅酒」をお互いに注ぎあう。



カレも満足そう。
ワタシも満足。
大好きなひとと二人きりで、温泉につかって、ご馳走を食べて。
人生最高の愉しみですね。



カレは殿方のわりに食の細い方で、
ワタシのほうががんがん食べてましたね。
テレビを見ながら、カレを見つめながら、お箸を忙しく口に運んで。
あーもうしあわせー♪



手を休めたらおなかぱんぱんになっちゃうので、食べる食べる食べる。
それでも食べ切れなくて。
もったいなーい。
カレもワタシも、手付かずのものがありました。



食事が終わって、旅館の人が食器を下げにきて。
追って別の人がお布団をしきにきました。
「昨日雪が降って、そのあと雨が降ったから、雪がべたべたして」
そんな話をしてくれたり。
そうして、お布団を敷き終わって、退室されました。



ふたつ、くっついた、お布団。
胸がなんだかきゅうんとしました。



今晩、ここで、カレと、眠るんだ。
はじめての、夜。
どきどきしました。



・・・はじめてカレとえっちした日。
もちろん日帰りで、場所はブティホだったけど。
車を車庫に入れて、シャッターが閉まるのを見ながら、
「もう戻れない」となぜか感じた。



あのときから、2年半。
ようやくこのときが来て。
カレも、なんだか、どきどきしている様子に見えました。



「・・・ようやく、二人きりの夜だね」
「・・・うん」



そっと手を取られて。
おこたに仲良く入りました。



「・・・・・もう一回、お風呂入る?」
「・・・・・そうだった、まだ入ってないお風呂あったんだった」



というわけで、ロマンチックになりながらも、入り残したお風呂を制覇しに、
ワタシたちは部屋を出ました。



・・・・今晩はここまでで撃沈でございます。
明日はまたしてもえっちな記述があろうかと存じます。
どうぞお楽しみに♪



今宵もご来場いただきまして、誠に有難うございました。
またのお越しをお待ちしております。
このタイトルじゃサスペンスドラマ以下ですねと自分自身に突っ込みを入れたくなった藤原左近でございました。


藤原左近 |MAIL
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