暗行記...不夜

 

 

〜 IHATOV 〜 - 2002年03月16日(土)

宮沢賢治の詩にこんな1節があります

 私達は、氷砂糖を欲しいくらい
持たないでも、綺麗にすきとおった
風をたべ、桃色の美しい
朝の日光を飲むことができます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これらの中には、あなたのために
なるところもあるでしょうし、ただそれっきり
のところもあるでしょうが、私にはその
見分けがよくつきません。なんの事だか
訳のわからないところもあるでしょうが
そんなところ私にもまた訳が
わからないのです。
 けれども、私はこれらの小さな
物語の幾きれかが、おしまいあなたの
すきとほった本当の食べ物になることを
どんなに願うかわかりません。


人はどんなに努力をしても
それが相手を思うことでも
相手が求めていることかは分からない

私はただ自らが一生懸命生きることで

その生き方
考え方
自分の向かうものが

少しでもだれかの
道標になってくれればいいと思う

少しでも美しい風を感じ
綺麗な日光を受けることが出来れば

自分は氷砂糖を我慢することができるから




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