暗行記...不夜

 

 

【 燔祭 】〜book 7〜 - 2002年05月27日(月)

その子は目立たない普通の女の子

念じることで人や物を発火させること
その能力を持つ以外は

・・・・・・・

自分にそんな能力があったら
どんな風にその能力と共に生きていくだろう

多分沢山の人を殺めるだろう

それが誰かのためになるだろうと思い
自分しか出来ないことだと思い

審判者となり、神となり

でもいつか裁かれるだろう、本当の神に
自分の中にいるもう1人の自分に

人と違う力を持っている、それが
どんなに強い力を持っていたとしても

その力を無視することは出来ない

力に押しつぶされ自分を見失う
本当の力を見失い暴走していく

人は強い力を操れるほど強くはない

弱いからこそ誰かを求め
支えあうことができのだと思う

弱い人間に力を与えれば
争いしか生まれない、愚かな争いしか

力の無い、今の弱い自分がいる
でも弱いからこそ大切な人を守ることが出来る




『著者 宮部みゆき』

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