○プラシーヴォ○
目次|←どうして?|それから?→
もう、この国を捨てて逃げたい、と思った。
大阪での小学生殺害事件。
最初、犯人は精神に支障をきたしているうえ、 犯行時、精神安定剤を多量に摂取していて 意識が定かではなかった… という報道がなされていた。
この男は、いったいどれだけ軽い罪で罰せられるのかと 怒りで震えがとまらなかった。
しかし、その後の調べで
・「俺は、精神科に通院していたから犯罪を起こしても罪が軽くなるんだ」 と、友人に話していた。 ・薬は犯行の直前に飲んだため、犯行時にはまだ薬が効いてなかった。 ・車で正確に犯行現場まで運転していっていた。 ・中学、高校が同じ敷地内にあったにもかかわらず、 弱者である子供がいる小学校を狙っていた。
などの事実が発覚し、 状況判断はできていたはずだという見方が強まってきた。
そんなことはどうだっていい。 状況判断ができてようが、なかろうが、犯人を庇護する理由はない。
どうして、立て続けにこういう救いようのない事件が起きるのか?
電車で、杖をついているおじいさんが 目の前に立っているにもかかわらず、 無視して談笑しつづける女子大生を見た。 吐き気がする。
そうしてグロスでヌルヌルに光った口で 「まったくあの犯人許せないわよねえ」 などとほざく。
いったいいつからこうなってしまったのか?
誰も通らない道路を整備しなおしたり、 だれも見やしないモニュメントを国の金でバカスカつくっている横で、 1日1食で、死なない程度に生きている老人がいたりする。
まだ見ない子供を、いったん天国へと戻ってもらった私がいる横で、 莫大なお金と時間をかけて不妊治療をしている人がいる。
バランスが悪すぎる。
貧困や戦争で、生き延びるのも困難な国がある中で、 生きていることに、何の障害も無いという日本。
だから、手持ちぶさたなのだろうか。 人を殺す事しか、思いつかなくなってしまったのだろうか。
人を殺すひまも無いくらい、 一生懸命生きてみろ! と言いたい。
|