○プラシーヴォ○
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「じゃあ、サッカー行ってくるよ。 がちゃ子も、お芝居楽しんでおいで」
そう言って、ハム男は出ていった。
開いたドアから、太陽に照らされたコンクリートや 高速道路が見えて、とてもとても暑そうだった。
お芝居を見終え、自分の家に戻って夕食を食べた。 テレビをつけると、 サッカー選手が、黙祷をしているところだった。
ハム男は私に邪魔されずにサッカーを見れて、 今ごろ喜んでるんだろうなあ。
他に面白そうな番組もなかったので、 なんとなくサッカーを見ていた。 サッカーで、強いとか弱いってどういうことなんだろうって 全然分からなかったんだけども、
フランスはすごかった。 「え、なんでそこにパスするの、誰もいないじゃん」 って思っても、どこからともなくスーって選手が すごい速度で(しかも、とっても落ち着いて)ボールに追いつく。
後半、もうヨレヨレになってしまった日本選手を その大きな体で蹴散らすようにしてプレイをしている。
ちょっと面白かった。
今度、ハム男の家でサッカーを見るときは、 いやがらずにハム男の横で体育すわりをして ちゃんと見てみよう。
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