○プラシーヴォ○
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2001年06月17日(日) リアル

いろんな種類の妊娠検査薬。

まるで歯ぶらしのように、
吊り下がって売られている。

ハム男と一緒に、なんとなくそれを見ていると、
作り物のように可愛らしい女性がやってきて、
私達の目の前の検査薬を素早く取った。
そしてレジへと歩いていく。

女性の背中を見つめていると、
ハム男が、急に声を荒げた。

「お金が無いから今は育てられない。
だから堕ろすとか言ってたけど
売ればお金が作れたんじゃないのか!?」
ハム男は怒鳴りながら、私から遠ざかっていく。

私はあわてて聞いた。
「・・・売るって何を?」
ハム男がニヤリと笑った。
「がちゃ子をだよ」


…天井。
ハム男の家の天井が見える。
そして右を見ると、
いつもどおり彫像のように静かにハム男が寝ている。

私は汗グッショリ。
夢だったのか。
私が見る夢は、いつもリアルだ。

痛かったり、熱かったりする時もある。
夢の中が、私の本当にいる世界じゃないかと思う時もある。

ハム男の横で寝ると、悪夢をよく見る。
私が常に感じている不安感が増長されるのだろうか。

それにしてもなんという夢だ。
ハム男が思っていることが
私の脳波に届いたんじゃないだろうな。

ねえ、ハム男?


がちゃ子 |偽写bbs

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