○プラシーヴォ○
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ハム男は、自分からは決して
「〜時ころ迎えに行くよ」
と時間を設定しない
いつまでも寝ていられるから
だから今日も お昼の13時を過ぎても 迎えに来ない
私が時間を決めればすむことなんだけど
遅く来たハム男を責めたいという よくわからない欲望もあったりする
14時前、電話が鳴る
「がちゃ子?ごめんな遅くなって…」
ハム男の話によると 昨夜の電話の後、ケースケとオッサンは ハム男をおっかけまわしていた男性と 飲みに言ったらしいのだけど
その男がホモで
大阪のホモが大集合している地域に連れて行かれ スナックに引きずり込まれ 大変だったらしい
そのときすでに家に帰っていたハム男は 二人のヘルプを受けて また迎えに行ったらしい
わかった ハム男達が大変だったのはよくわかった
でも迎えに来るのが遅くなるのとは 関係ない
もう本当に
今日は無理だと思った
「ハム男?しんどそうだね 来週でいいよ、来週遊ぼうよ」
本当に、こんなに優しい声を出せたのは 奇跡だった
「え?どうして」
それでも、私が怒ってるのを悟ったんだろう ハム男が私の返事を待つ
「だって、夕方頃になるでしょう? どこにも遊びに行けないし、 いいよ、来週会おう」
「俺がせっかく帰って来たのに? 久しぶりに会うのに?」
そ ん な の 知 る か ボ ケ
もう、 限界
「…だって、私いつも後回しやんか オッサンとケースケくんの後回し! もう、いややねん」
ハム男声が 一段と優しくなる
「ごめんな、ごめん とにかく迎えにいくから 待ってて」
ハム男がこんなに食いついてくるのは 久しぶり
だけど私はせっぱつまってて 電話を切った後も 涙が止まらない
もう限界
このままハム男を待つのは癪だから
涙を拭いて、 六甲アイランドに向かう
映画を見るか、 バーゲンを冷やかすか
六甲ライナーの中で電話が鳴る
「がちゃ子?どこ?」
「…電車の中」
「ええ?六甲アイランドにいますって メールくれたのに?」
「ハム男がもっと遅くなると思って…」
駅を降りると ハム男の車
乗り込んだ瞬間、私の異様にでかくて ふっかふかの耳アテを見て ハム男が大爆笑する
それで、なんとなく怒っていられなくなった私
ああ、 また 許してしまった
六甲アイランドをまったく堪能せず ハム男の家へ
家へつくと 珍しくハム男がエッチをしようと誘ってきた
終わって、裸のままぎゅうぎゅうと抱き合う
「ご飯食べに行こっか?」
「もうちょっと…このまま がちゃ布団が、気持ちいい(笑)」
ハム男が私を抱きしめなおす
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